「スーパーフリー」和田真一郎、15年ぶりの娑婆で「スマホにびっくり」「ステーキに感動」
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
ところで安倍首相がトランプ米大統領に対して、「北朝鮮問題でノーベル平和賞に推薦」したことが、トランプの口から明かされた。
予算委員会で野党が首相を追及したが、相変わらずのすっとぼけた答えに終始している。
今年も「ウソは安倍首相の始まり」という状態が続いているが、一国の首相の器でないことが次々に暴露され、多くの国民はいい加減にせいと、思っているはずだ。
文化審議会著作権分科会が、インターネット上にある漫画や写真、論文などあらゆるコンテンツについて、著作権を侵害していると知りながらダウンロードすることを全面的に違法とする方針について了承した。
政治家や官公庁のスキャンダル資料が内部告発者によってインターネット上に公開されていた場合でも、これをダウンロードして資料にすると違法だそうである。
こんなバカなことを許すきっかけになったのは、マンガの海賊版がインターネット上に氾濫し、そのためにマンガの売上が落ちたと、政治に泣きついたマンガ出版社経営者たちの目先のことしか考えない浅慮のためである。
権力側に口実を与えれば、自分たちの都合のいいように変えられること、自明の理である。
日本マンガ学会の会長、竹宮恵子も、「厳密には著作権侵害があるかもしれない。でも、摘発されずに黙認されてきたからこそ、漫画文化が発展してきた側面がある」として、「法改正するなら、違法の範囲を慎重に絞ってほしい」といっている。
マンガだけのためだったはずが、他のあらゆるものに網をかけ、違法という名のもとに、言論を封じていこうというのは、断じて認めるわけにはいかない。
出版社は即刻、「これは我々の考えている規制とはかけ離れている。言論を委縮させるような法改正は望んでいない」と声明を出すべきだ。
さて、今週の新潮は充実している。1位も新潮のこれだ!
2003年に輪姦事件を起こした早稲田大学のサークル「スーパーフリー」の主犯、和田真一郎(44)の独占手記である。
スーパーフリーは、六本木のディスコなどでイベントを開き、二次会で女性に酒を飲ませて酔わせ、みんなで輪姦するという悪質な犯行を繰り返していた。
参加していたのは、早稲田大学以外に東京大学、慶應義塾大学、明治大学、法政大学、学習院大学、日本大学などの学生で、そのうち14人が準強姦罪で実刑判決を受けた。
和田は14年の懲役刑を受け、千葉刑務所を満期出所したのは昨年の6月29日だったという。
15年ぶりで娑婆に出た彼は、スマホにびっくりし、ステーキの味に感動したという。
現在は、刑務所にいる間に、「就労支援」制度で受け入れてくれた会社社長のところで、名前を変えて仕事をしているそうだ。家族とは一切連絡をとっていないという。
刑務所内では、仕事が終わると読書三昧。その上、簿記の1級や危険物取り扱いの甲種・乙種、2級のボイラー技士免許などの資格も取得した。
もともとは、中央大学の経済部に入学したが、「イノシシが出没するような八王子」が嫌で、たいして勉強をせずに早稲田大学の政経学部に合格したというから、地頭はよかったのであろう。
早稲田に入り、スーフリの先輩に声をかけられて入ったそうだ。最初の飲み会で、2、3年生の先輩が6~7人、1年生が5~6人に対して、女の子が40~50人もいたそうだ。
彼は、これぞキャンパスライフだとすっかり舞い上がってしまった。
スーフリは82年にできたが、月に1回の飲み会が主な活動だったというから、女を目当てのためだけの会だったようである。
先輩が抜け、和田が会長になるが、中心メンバーは男3人だけだったという。
スーフリが変貌したのは、和田が六本木のディスコ「ヴェルファーレ」でバイトを始めてからだ。そこを辞めて、98年4月に六本木のクラブでイベントを開いたところ500人以上が集まり、大成功したことから、イベント中心に回りだした。
そのあたりから「サークル内で輪姦が常態化していった」そうだ。その流れで大勢で1人の女性を犯したが、後々トラブルになることはなかったという。
サークルの中には「ギャルズ」と呼ばれる常連の子もいて、そういう行為を知っていたり、被害に遭った後に常連になった子もいたそうだ。和田は輪姦へ移行した理由を、こう語っている。
「私が“セックスできる女性を独占するのは他の参加者に悪い”“自分だけがおいしい思いをするのはズルい”という、狂った感覚に囚われていたからです。被害に遭った女性からすればたまったものではありませんが、ちょうど後輩や友達に食事をおごるような気分に近かった」
やった女をメモしている奴もいたという。和田の場合はセックスした女は200~300人という。
そうした悪事が、被害に遭った女性が被害届を出したことで明るみにでるのである。
当然ながら、和田は被害者の女性たちへの謝罪、損害賠償を求められれば、分割払いでも払うといっている。だが、どこまでが本心なのか、これを読んでも伝わってこない。
服役中に、性犯罪者は再犯の可能性が高いために、「再犯防止プログラム」を受講させられるという。同じ罪を犯した同士で議論したり、出所後にどう自分を抑えていくかを考えるそうである。
だが中には、「出たら被害者だと称する女をぶっ殺してやる」と平然と口にする受刑者もいたという。
残りの人生を社会の片隅でひっそり送っていく覚悟だと語っている。女性を欲望のはけ口としか見なかった男の当然の末路といえばそれまでだが、同じ早稲田大学の先輩としては、なんともやりきれない思いがしてならない。
【巻末付録】
ポストからいこう。巻頭は「なをん/吉沢明歩、お別れする前に。」。いつ見てもいいね。だが、巻頭からというのはいささか? だが。
「男も女も幸せになる大江戸性愛四十八手-気持ちよくて体にいい性愛術」。袋とじは「河合奈保子<デジタル写真集>PHOTO・BOOK全集」。といってもヌードはないよ。
「女性が憧れる奇跡のカラダを持つ人気モデル<七菜乃>の未発表写真公開」「私たち二足のわらじグラドルです!-手に職をつけたグラビアアイドル」。
現代へいこう。
「わちみなみ、100点満点グラビア-福岡の名門・修猷館高校卒のアイドル」。袋とじは「渡辺万美、はじめての濡れ場シーン-映画『こえをきかせて』で迫真演技」
ポストでは吉沢明歩が抜群にいい。現代は「バンビ」だな。ともに譲らず、今週は引き分けだ。
(文中敬称略/文=元木昌彦)
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