いきものがかりに“とばっちり”! 所属事務所が「ブラック」すぎて……
#いきものがかり
音楽ユニット・いきものがかりらが所属する芸能事務所のキューブが、裁量労働制の悪用による残業代不払いで、渋谷労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。元社員の20代男性が加盟する労働組合・裁量労働制ユニオンが14日、会見して明らかにした。
会見によると、男性は専門業務型の裁量労働制を適用されたが、仕事の進め方や時間配分を上司が指示できない働き方であるにもかかわらず、会社から指示を受けていた。残業が、月に200時間を超えることもあったという。
「労基署には制作プロデューサーの専門業務として届け出がされていたのに、実際の業務は届け出とは異なる、所属アーティストを支える雑務やグッズ販売だったそうです。ファストフード店の“名ばかり店長”のように肩書だけ与え、何の権限も持たせずに業務内容や待遇はバイト並みというのと似たパターンですね。男性は『業界では、この働き方が当たり前。嫌なら辞めろ』と、上司に言われたことも明かしています。芸能プロダクションのブラックな労働環境は、これまでにもたびたび指摘されてきましたが、改めて証明された形です」(スポーツ紙記者)
キューブはいきものがかりのほかにも、俳優の藤木直人や中越典子ら、有名芸能人が多数所属する事務所。今回の不祥事は、あくまでも事務所側の問題。各所属タレントには無関係であるため、テレビやCM出演に支障はないものの、やはりいい気持ちはしないだろう。
「特に、いきものがかりは不祥事が報じられるたびに一緒に名前が出てしまうわけですから、迷惑以外の何物でもないでしょう。しかも、ここ最近は人気が低迷気味だった上、1年10カ月に及ぶ休止期間を経て、昨年11月に活動再開したばかりだけに、できるだけネガティブな話題は避けたいところ。いきものがかりといえば、聴く者を勇気づけるような前向きな内容の歌詞がファンの支持を集めていますが、そんな彼らの活動がスタッフの低賃金と重労働という“ブラック事務所”によって支えられていたのは皮肉です。いずれにしても、イメージはよくないですよね」(同)
いきものがかりにとっては、不運な“もらい事故”というしかないだろう。
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