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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 日テレスポーツ特番、さんまに忖度
熱血!”文化系”スポーツ部

有働由美子アナとアスリートの無駄遣い……日テレスポーツ特番が残念だった件

日テレ『今だから話します~平成最後にアスリート初告白SP!〜 』より

 平成の終わりまであと2カ月半。各種メディア、そしてジャンルにおいて「平成振り返り企画」がにぎやかだ。スポーツ系番組でも、各局でさまざまな特集が組まれている。

 たとえば、フジテレビ土日深夜の『S-PARK』では昨年末から「平成スポーツ史 時代が生んだ名勝負」と題して、各競技のレジェンドアスリートを取材。NHK日曜夜の『サンデースポーツ2020』でも、2月10日から「シリーズ平成史」がスタート。この2番組はいずれも見応え十分なうえ、発見も多い。いずれじっくり紹介したいのだが、今回は別の話。2月11日に放送された4時間大型特番『今だから話します~平成最後にアスリート初告白SP!〜 』についてだ。

 番宣では「三浦知良W杯落選の本音を初告白、荒川静香金メダルの裏側…平成スポーツ名場面の真実」と記していたので、てっきりこの番組も平成スポーツをそれこそ4時間じっくり掘り下げてくれるのかと思いきや、さにあらず。タイトルにある「平成」は、単に「この時期だから入れてみました」以外のなにものでもなかった。

 確かに、「へぇ」と言いたくなるエピソードも、あるにはあった。卓球・張本智和の体育の成績が5段階中3であるとか、1998年フランスW杯での三浦知良・北沢豪まさかの代表落選直後、帰国前に立ち寄ったミラノの高級ホテル代20万円の請求書をサッカー協会に送ったら払ってくれた……といった話題などは私自身知らなかった。が、それらは番組全体としてもあくまで箸休め的なエピソード。肝心な「今だから話します!」についてはどこかで聞いたことがある話が多かった。

 明石家さんま、上田晋也、有働由美子、水卜麻美アナの4MC という時点で半ば想像通りでもあったのだが、これでは単にスポーツを題材にしたトークバラエティにすぎず、さらにいえば「船頭多くして……」の典型だった。ちなみに、この日はスタジオゲストとしてアスリート(とその家族)が16名出演していたが、前半・後半での入れ替え制だったとはいえ、正直いって渋滞気味。しかも、後半ゲストへはヌルッと入って紹介すらなかった。

 その上、小島瑠璃子、関根勤、土屋太鳳、ハリセンボン、松嶋尚美といった芸能人枠もしっかり確保。さんま師匠がいる以上、脇を固める芸能人枠が不可欠なのはわかるが、その分、アスリートがおざなりになっていた感は否めない。アスリートをゲストに呼んでいるのだから、アスリートにしっかりしゃべってほしいのだ。

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