元ももクロ・有安杏果“結婚前提交際宣言”に感じる「割り切れなさ」の正体
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元々彼女は、昨年、「普通の女の子の生活を送りたい」と言って、グループを卒業したのだ。しかし、1年が経ち、表現活動を再開、3月にはソロコンサートを行うこととなっている。不安材料としてまず挙げられるのは、このような彼女の思いの“ブレ”である。
同じももクロのメンバーであった早見あかりは、「女優の道に進みたい」という理由で脱退した。その言葉通り、役者の道を極め、映画やドラマで活躍することとなったのだ。彼女は、昨年一般男性と結婚したが、多くの人から祝福を持って受け入れられた。
早見の結婚が祝福されたのは、彼女の生き方にブレがなかったためである。「自分の進む道をしっかり見極め、それを実現している女性が選ぶ相手なら間違いないだろう」そんな思いが、ファンの間でも生まれていたと思われる。
有安の、生き方に対する“迷走”のようなものは、見るものに不安感を与える。それが若さゆえの一時的なものであったとしても、恋人と付き合っているのは、まだ若い“今”なのだ。
彼女は真面目すぎるし、ストイックでもありすぎることを知っている。ただ、しなることをしない硬いものほど、ポッキリと折れてしまうことはよくある。そんな彼女に、それと似たような「危うさ」を感じてしまうのだ。
相手の年齢も、不安要素の一つだ。
昔から、芸能界においても、年の差カップルの例は、たくさんある。自分が若い頃は、「同世代の男性を差し置いて、そんな年上の人と付き合うのか」という嫉妬心から、何か納得のいかない気持ちになるのだと思っていた。しかし、今回に関して、私は、その年上の男性と同世代である。それでもやはり、同じような気持ちは抱く。
48歳で独身というと、いろいろな過去や事情を抱えていることが多く、それらのものを若い女性が背負っていくのは大変だろうという気持ちになる。事実、結婚後さまざまな問題が露呈し、別れてしまった例も多く聞く。
健康のことを考えても、40代も後半になってくると、病気になる可能性も高くなるし、単純に平均寿命からいって、夫を亡くした後、長い年月を過ごすことも想像に難くない。
それらのことを考慮すれば、なかなか手放しで祝福することはできないのである。
そして、「グループの時代から、彼女の活動をサポートしていた」「今後は会社の代表として仕事の面で支えてもらう」ということから、脱退も含めた彼女の考えに、男性の考えは少なからず影響は与えていることだろう。心配なのは、どこまで彼女の真意が汲み取られているかということだ。「洗脳」などという言葉を使っているメディアもあるが、25歳も上の男性の影響を受け、もはや彼女自身も、本当に進むべき道を見誤っている可能性だってある。
彼女のファンの願いは、将来彼女に後悔することなく、幸せになってほしいということに尽きる。それが、もしかしたら、違う方向に行ってしまうのではないかという不安。それこそが、この「割り切れなさ」の正体であると考える。
今、もし彼女に伝えられることがあるとすれば、「できるだけ冷静になって、自分が何をしたいのか、どうすべきなのかを見つめ直してほしい」ということだ。できれば、世間の反響やファンの声にも耳を傾けてほしい。
その上で、彼女自身が、誰の影響も受けることなく決断したことなら、納得するだろう。とにかく、自分が少しでも応援し、幸せをもらった相手が、後々後悔するようなことにだけはなってほしくないのである。
(文=プレヤード)
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