『後妻業』第3話 ジジイを殺したのは「頼まれたから」小夜子の衝撃告白にさらなる泥仕合必死
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(前回までのレビューはこちらから)
『後妻業』(フジテレビ系)第3話「夫たちの死の真相!悪女の衝撃告白とは」
■「殺してくれって頼まれた」とは?
武内小夜子(木村佳乃)と柏木亨(高橋克典)がさっそく次のターゲットに狙いを定める中、亡くなった中瀬耕造(泉谷しげる)の娘・朋美(木村多江)から依頼を受けた探偵・本多芳則(伊原剛志)は、小夜子の過去を調べ上げていた。
小夜子は、耕造の前に三度も結婚しており、いずれの夫とも死別しているのだという。
しかもそれぞれ、練炭による一酸化炭素中毒死、風呂場で溺死、踏切に飛び込んでの自殺(目撃者は小夜子のみ)というアヤシイにもほどがある死因なのだ。
3人+耕造は結婚相談所「ブライダル微祥」で小夜子と出会ったという共通点も持っており、朋美は、小夜子が「ブライダル微祥」と組んで耕造を殺したに違いないと確信する。
「正面からぶつかりたい、小夜子と。私たちが調べてること、絶対にバレないように気をつける」
「私、自分であの女を探りたい」
探偵をさしおいて、素人がどう探るのかと思ったら、いきなり小夜子のマンションに押しかけての直接対決。
「あなた、後妻業よね!」
直球ゥ~。「調べてること、絶対にバレないように気をつける」と言ってたのはなんだったんだという、どストレートな発言。
これに対して小夜子が返してきたのは、
「うちは、殺してくれって頼まれたんや!」
という爆弾発言だった。
■生きててもしゃあないさびしい老人たち
これまで、浮かれた銭ゲバ殺人鬼的な側面しか見せてこなかった小夜子だが、ここにきてちょいちょい別の顔をのぞかせている。
小夜子曰く、耕造が「殺してくれ」と頼んできたのにはこんな事情があったという。
最初の妻に先立たれた耕造は、さびしさを埋めるように結婚相談所に登録して二度も再婚したものの、その妻たちにも先立たれてしまい、
「これ以上、生きとっても娘たちに迷惑かけるだけや」
と考えた耕造は、最後に楽しいひとときを過ごしたいと小夜子と(内縁関係だが)結婚式を挙げた。
過去の3人の夫たちも、みな「孤独」に耐えかねて死にたがっていたのだという。
耕造が「はよ、お前(最初の妻)のとこ行きたい」と言っていたり、小夜子に空気注射を打たれる直前に「ありがとう。小夜子、おおきに」と言ってた回想シーンが現実なのか、妄想なのか、ただの嘘なのかハッキリしないところはあるが、「孤独」な耕造の元に寄りついていなかった娘たちを牽制するには十分な発言だろう。
みんながみんな死にたがってたなんて、そんな都合のいいことが……。
「もう生きててもしゃあないって思ってる、さびしい老人たちの願い。それをかなえてあげるためのお手伝いや~」
実際に耕造から巨額の遺産をせしめているため、金目当てで「後妻業」をやっているのは間違いないのだが、柏木との会話中で出てきた、
「(身内に顧みられていない老人について)切なすぎるわ、ボケてまで長生きせなあかんなんて……」
「武内のじいさん、成仏しとるやろか? 中瀬のじいさんも天国で幸せになっとるやろか?」
という発言からは、「孤独に耐えかねた老人たちを助けている」と本気で思っているようにも見えるし、「お前は尊厳死のプロなんや」とたきつける柏木から洗脳され、いいように操られているようにも見える。
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