世界初のクラフトコーラ専門メーカー「伊良コーラ」を飲んできた【前編】
#勝手にしらべ隊
グッと飲んでみる。
わっ旨い!
コーラといえば確かにコーラの味なのだが、もっと奥行きのある味わいなのだ。シナモンの風味が最初にきて、その後にさまざまなスパイスの味わいが時間差で口の中に広がっていくような。平面的な味わいではなく、いろいろな風味が絶妙なバランスで配合されているのがわかる複雑な味。
スパイスの粒々した感じが飲んでいて気持ちよく、なんだか体に良いものを飲んでいる、という感じ。移動販売では1パッケージ500円、「アップリンク吉祥寺」では550円で販売しているという。
――おいしいですね! コーラだけど、今まで飲んだことのあるコーラ飲料とは全然違います!
「ありがとうございます。だいたい15種類ぐらいのスパイスを独自の調合で混ぜ合わせて、コーラの実をすりつぶしたものを加えて味を作っています」
――その「コーラの実」というのが、この味を生んでいるんですね?
「いえ、コーラの実そのものは、あまり味には影響していないんですよ」
――あ、そうなんですか? コーラというからには、その「コーラの実」の味なのかと。
「『コカ・コーラ』は1886年にアメリカの薬剤師だったジョン・ペンバートンが開発したものなんですが、『コカの葉』と『コーラの実』を配合していたんです。その2つは薬効成分として入れられていたもので、当初は滋養強壮剤のように飲まれていたんです。『コカ・コーラ』という名前は、そういうものが配合された飲み物であることを示すセールスポイントをアピールした名前というか、例えば『リポビタンD』という名前だと、ビタミンが入っていることが伝わりやすいじゃないですか。そういう感覚でつけられた名前なんです。コーラの実の味自体は結構苦くて、あまりおいしいものではないんですよ」
――そうなんですね。いきなり勉強になりました!
「これがコーラの実です。日本では一般的には販売されていないもので、これを手に入れるのが大変なんです。私の場合はガーナの領事館に連絡していろいろとやりとりさせていただいた結果、個人で輸入することができたんです」
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