トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 櫻井翔がひも解いた、嵐“活休”の謎
テレビウォッチャー・飲用てれびの「テレビ日記」

櫻井翔が語った“活動休止”をめぐる謎……嵐の物語が終わらないワケ

 そして、「こんなに前向きな活動休止って素敵ですね」と有働が言ったときの、櫻井の反応。

「ファンのみなさんが、すべてを納得いただいているかというとそうではない部分もあるとは思いますけれども、温かく我々の決断を見守っていただいたということは、ホントに心から感謝してます」

 話し合いは、すべてが和やかに進んだというわけではないかもしれない。いつかはアイドルとしての人気が下降線をたどることになるかもしれない。今回のことについて、すべてのファンが納得しているわけではないかもしれない。そんなネガティブに聞こえかねない部分も含め、櫻井は自分の言葉で誠意をもって語る。その姿は、活動休止に際し周囲が抱きがちな謎を、一つひとつ解いているようにも見えた。そして、多くの謎を自分自身で解き明かしながら、嵐という物語を一旦終えることへと、向かっているようにも思えた。

 だが、それはあくまでも一旦休止である。「嵐の復活はありますか?」と聞かれた櫻井は、「ありますよ」と即答した。

「いつかまた5人でそろってパフォーマンスというのを、頭の片隅に置きながら、2020年の12月31日以降は、それぞれが活動していくことになると思います」

 すでに全員が30代後半を迎えている嵐。グループとしての活動を再開したとき、5人は40代になっているのだろう。あるいは50代になっているのかもしれない。そんな中年後半に入った嵐は、アイドルグループとして何を見せてくれるのか。

 嵐はこれからも、今回の活動休止をめぐる謎を自分たちでできる限り解いていくだろう。そこに彼らの「誠意」が宿っているだろう。そして2年後、グループとしての物語は休止期間へと入るが、そこには復活後の嵐という大きな謎が残されることになる。この謎がある限り、嵐の物語はその後も続く。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

飲用てれび(テレビウォッチャー)

関西在住のテレビウォッチャー。

サイト:記事一覧

Twitter:@inyou_te

いんようてれび

最終更新:2023/02/27 19:43
123
ページ上部へ戻る

配給映画