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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 櫻井翔がひも解いた、嵐“活休”の謎
テレビウォッチャー・飲用てれびの「テレビ日記」

櫻井翔が語った“活動休止”をめぐる謎……嵐の物語が終わらないワケ

■櫻井翔「結果としてきちんと我々の思いの丈が、温度を乗せて伝えることができた」

 先週は、嵐の活動休止の話題がテレビを駆け抜けた。発表があった日の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)では、番組放送時間の大半を使って嵐の会見映像を放送。NHKでもトップニュース扱いだった。

 櫻井翔がメインキャスターを務める『news zero』(日本テレビ系)では28日、活動休止について有働由美子が櫻井にインタビューをする様子が放送された。

 インタビューで最も印象的だったのは次の言葉だろう。活動休止会見では、記者から「無責任じゃないかという指摘もあると思うんです」といった質問も向けられた。櫻井はこれに、

「(今後約2年をかけて)たくさんの言葉をお伝えし、たくさんのパフォーマンスを見てもらい、その姿勢と行動をもって、果たして無責任かどうかというのは判断していただけたら」

と答えていた。この時の表情が厳しかったのではないか。そう聞かれ、櫻井は言う。

「私たちが一番伝えたかった誠意の部分に関してお話ししているので、ちょっと自分の中での温度が少し上がったというのはあるかもしれないです。ただ、あのご質問をいただいたおかげで、結果としてきちんと我々の思いの丈が、温度を乗せて伝えることができた」

 この「無責任」質問についてはネット上で批判がなされ、“炎上”の様相を呈していたりもする。だが、当の本人が、質問した記者にむしろ感謝をする展開。こんな完璧な火消しを僕は知らない。

 会見を通じて最も伝えたかったのは、活動休止に際しての自分たちの「誠意」であったとする櫻井。『news zero』での応答も、もちろんすべてをオープンにできるわけではないのだろうけれど、活動休止に至るまでの経緯や自分たちの思いなどについて、できる限り正確に、「誠意」をもって伝えようとする姿勢に貫かれていたように見えた。

 たとえば次の発言は、活動休止の判断に向けた嵐5人での話し合いの雰囲気について聞かれたときのもの。

「ずっと和やかにというだけではないです。かといってピリついたかというと、そうではないです。もう我々、いい年齢した大人なので、嵐の将来のことを決めるのに、それは真摯に5人で話を続けたつもりです」

 あるいは、アイドルとして年齢を重ねることについて、どう考えていたのか聞かれた際の言葉。

「今はありがたいことにキャーキャー言ってもらってる。でもいつかそりゃ、年齢重ねますから、いつかそうはなくなるかもしれない。(コンサートが)いつか国立(競技場)ではできなくなるかもしれないし、いつかドームではできなくなるかもしれない。なら、その準備を今から始めておきたいし、後に年を重ねたときに、成熟した大人のグループになっていきたいね、っていう話は、30になったぐらいのときに(ほかのメンバーに)しました。そうなれているかどうかは別ですけど」

 嵐は人気絶頂なのだから、人気がなくなったときのことを考える必要もなかったのではとさらに聞かれると、こう答える。

「仮に絶頂だとしたら、山の頂の先には下る景色しか基本的にはないですからね。いつかそのための備えをっていうことです」

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