元名物編集長・元木昌彦氏から、亡き岡留安則氏へ「噂の真相は嫌いだった──」
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続いて、横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智外野手が1月25日、都内の日本外国人特派員協会で記者会見し、高校野球のあり方について苦言を呈した。
「高校の部活に大きなお金が動いたり、教育の場と言いながらドラマのようなことを作ったりすることもある。新聞社が高校野球を主催しているので……。(メディアの側にも)子供たちにとって良くないと思っている方がたくさんいると思う。高校野球が悪というか、全てを否定しているわけではないですが、子供たちのためになっていないという思いを(メディアが)なかなか伝えきれていないのが現状だと思います」(文春オンライン01/27より)
よくぞいった筒香! 高校野球を見世物にしてカネを稼ぐのはいい加減にしてくれといいたいのであろう。
この発言にまずいと思ったのか、1月31日の朝日新聞がこう報じた。「今夏の第101回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、選手の負担を減らすために休養日が増えることになった。30日、大阪市内で開かれた第1回運営委員会で、暑さ対策を採り入れた大会日程が承認された」。遅すぎると思うがね。
竹田恒和JOC会長とマスコミの新年会が行われたが、「朝日新聞だけがボイコットした」と新潮が報じているが、この決断だけはよしとするが。
私は自動車には今も昔も全く関心がない。だがこのところ不祥事が続発しているスバルという会社は、他に比べるとましだと思っていたが、そうではなかったようだ。
文春によると、17年以降、無資格者による検査や燃費試験のデータ改ざん、膨大なサービス残業で自殺する社員、パワーステアリング機能が停止する不具合で群馬県の製作所が操業を停止していたが、公表しなかったなど、次々に不祥事が起きているという。
新に、自殺した社員の遺族が記者会見して残業代の未払いを指摘したため、スバルが調べたところ15年から17年にかけて、7億7000万円もの残業代未払いがあったことがわかったそうである。
元開発エンジニアはこう嘆く。
「社員は皆、スバルの安全性に自信を持っている。そのためなら残業も厭わない社員も本来はたくさんいる。でも、会社は残業を正当に認めず、パワハラ的に強いてきた。操業停止などの問題が起きたら隠蔽する。それで安全なクルマがつくれるのでしょうか」
ところで小林喜光経済同友会代表幹事の「平成の30年間、日本は敗北の時代だった」という発言に全面的に同意する。
「国家の未来図が描かれないままの政治が、与野党含めて続いてしまったためです。今さえよければ、という本音の中で、国民も政治家も生きてきた」(朝日新聞1月30日付)。日本全体が挫折状態にあるのに、挫折と感じないで、この辺でいいやと思っているうちに、世界から置いていかれてしまった。
さらに深刻なのは少子高齢化が加速していることだ。前田正子甲南大学教授は、2017年には人口が約40万人減少している。これは毎日約1100人が日本から消えていることになる。そして日本は『無死高齢化』(岩波書店)という、これまで人類が経験したことがない時代に入っていくといっている。
人が溢れている東京にいては、この深刻な事態は可視化できないのだ。もはや手遅れだが、労働力としての外国人受け入れなどという生ぬるいやり方ではなく、国の形を変えるぐらいの政策を考えなくては、日本は消滅する。
先週発売の文春、新潮には「嵐解散でジャニーズ帝国崩壊」の見出しが躍るに違いないと思っていた。
だが、予想に反して、文春は「嵐を崩壊させた大野『屈辱謝罪』と二宮“匂わせ婚”」というタイトルで、記事中の見出しに「ジャニーズはもってあと五年」とあるだけ。
新潮は触れてもいない。新潮はこの話題よりも「小室圭の釈明文書」のほうに気があるようだ。
もはやジャニーズというのは、私が思っているような大きなものではなく、週刊誌にとっては「終わった人」という感じなのだろうか。
文春は、リーダーの大野の持つキャラクターが活動休止(私は実質的な解散だと思う)を招いたとみている。大野の知人が、彼は目立つのが好きなタイプではなく芸能人には向いていなかった、「アイドルであり続けることに“疲れた”というのが彼の偽らざる本音」だと話す。
元々大野は、得意なダンスを極めたいというのが目標で、ジャニー喜多川が大野の歌とダンスの才能を見出し、嵐のメンバーに加えることを決めた後も、どうやって逃げ出そうかと考え続けていたそうだ。
大野は絵を描きたいという夢があり、以前、自作アートの個展を開いた時、1000万円近いギャラが振り込まれたことを自慢していたという。
大野も10歳年下の元女優と交際していることがフライデーで報じられたりと、女性との噂があったが、事務所側は結婚はもちろん、交際していることさえ彼に否定させてきた。
二宮和也も、元キャスターの伊藤綾子との熱愛が報じられた。周囲は反対したが、文春は昨年、2人が南の島で婚前旅行を楽しんでいたことを報じ、「二宮君が彼女と結婚したがっていることは事務所では周知の事実です」(二宮を知る元タレント)。だが、藤島ジュリー景子副社長は、解散でもしなければ結婚は許さないという方針で、二宮は絶望し、「もう待てない」といい出してメンバーと険悪な関係になったこともあったという。
櫻井翔も、テレ朝の小川彩佳との結婚を真剣に考えていたのだが、事務所の反対で交際が進展しないため、連日連夜酒に溺れていたこともあったそうだ。
アラフォーに近い男たちを恋愛禁止で縛るという事務所のやり方への憤懣が、解散への引き金の一つになったことは間違いないのだろう。
独立計画がとん挫したSMAPがテレビでやらされた謝罪会見は、「公開処刑」のようだといわれた。今回の嵐の会見が和気藹々に見えたのは、アイドルという呪縛から逃れられる、自由に恋愛できるという開放感があったからではないか。
ジャニー喜多川が嵐解散について聞かれ、「昔は、嵐くらいの年齢で歌ったり踊ったりすると笑われたものです」と答えている。今でも、アラフォーの5人が若作りをして歌い踊る姿は、私には異様に見えるが。
解散後、大野以外にピンで活躍できるのは、俳優として需要がある二宮のほかはいないと見られているようだ。
しかし、一番厳しいのは、年間売上300億円に達すると見られる超ドル箱がいなくなるジャニーズ事務所である。
嵐が解散する来年の12月末までに、2000億円を稼ぐといわれるそうだ。嵐の後継には「関ジャニ∞」を猛プッシュしていて、事務所の命運は彼らにかかっているそうだが、SMAPや嵐の穴を埋めることは難しいだろう。
さて、老人を食い物にする輩は多いが、文春が報じている首都圏で37の有料老人ホームを運営していた「未来設計」の創業者・伊藤英子(70)というのも、そのひとりである。
2000年2月に会社を設立した伊藤は、企業の社員寮や福利厚生施設だった建物を賃借して、老人ホームとして活用する手法で事業を拡大していったという。
だが、毎晩、幹部クラスを引き連れて五つ星レストランで豪遊する、財布やバッグ、洋服は高級ブランドで飾り立てるなどして、社員からは「まるでイメルダ夫人のようだ」といわれていたそうだ。
しかも、自分だけは年収約3億円も取っているのに、施設などに必要な備品は買わないなど、徹底してケチっていたというのだ。
だが、彼女の浪費癖もあったのだろうか、長年にわたって赤字経営だったにもかかわらず、黒字に見せかけていたことが発覚してしまった。
社会部記者によると、11年ごろから債務超過に陥っていたそうで、31億円ほど残っているはずの一時金は12億円程しかなく、入居者の遺族らに返還するべき一時金が滞っているそうだ。
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