“おじ専戦隊ドラマ”な高畑充希主演『メゾポリ』、批判殺到の“エロ要員”橋本マナミの出演が功を奏す!?
#ドラマ #TBS #高畑充希 #どらまっ子 #どらまっ子TAROちゃん #メゾン・ド・ポリス
■戦隊ヒーローばりの登場だったおじさんたち
瀬戸につきとばされ、絶体絶命のピンチを迎えたひより。すると、すると、バッと照明が点き、現れた5人のおじさん(と、美女・大槻)。
瀬戸「何だお前ら」
伊達さん「近所に住んでる隠居老人ですよ」
『水戸黄門』(TBS系)の黄門様みたいなキメゼリフを放った伊達さんを筆頭に、ズラリと横並びになるおじさんたち、現代でいう、戦隊ヒーローのような登場の仕方です。ド派手なアクションはさすがにありませんでしたが、ピンチの時に現れるザ・王道な展開に、視聴者たちも大興奮。
主人公のひよりをレッドと勝手に仮定すると、
・ムードメーカーでお調子者の高平さん(小日向文世)はイエロー兼ピンク
・ナルシストっぽい藤堂さんはブルー
・下っ端だけど一番冷静な夏目さんはグリーン
・頑固な迫田さんはブラック
・年長者で元副総監の伊達さんはゴールド
といったところでしょうか。
今回も、事件の内容はショボかったし、猫殺害の現場に人間の死体があり、動物虐待事件から人間の殺害事件に発展していく流れはあまりにも無理があったようにも思うし、相変わらず刑事ドラマとしてはツッコミどころ満載でしたが、現代版『水戸黄門』だったり、“おじ専戦隊モノ”として作品を捉えると、まだまだ楽しむ余地は残されているかなぁという印象を受けました。
■“エロ要員”橋本マナミは必要だったのか問題
ゲストの橋本マナミによって「メゾン・ド・エロス」化した今話。
1話の小久保寿人さん、2話の白羽ゆりさんなど犯人役を演じた演者を筆頭に、これまでゲスト陣は芝居の上手さで物語を盛り上げでいたし、その演技力で単純な事件に説得力を持たせていると前回のレビューで書きました。
でも、今回の橋本さんはセリフに抑揚がなく一本調子なので言ってることも嘘くさいし、演技が達者な俳優たちに比べるとどうしても“ただの橋本マナミ”に見えてしまって、浮いた存在でした。
そのため、ネット上でも「色気要員でしかドラマに出てないよね」「棒演技なんとかしてくれ」などと批判の声が。
ただ、その違和感のある彼女の演技がミスリードを誘い、「そこそこ名のあるタレントがゲスト=犯人」という視聴者の固定観念や先入観を崩したとも言えるので、結果オーライといったところでしょうか。そこまでを見越しての起用だったのかは知りませんけど。
■デレ度がアップした西島秀俊
そんな橋本マナミがチヤホヤされてくれたおかげ(?)で、ひよりとおじさんたちの距離が縮まりました。
中でも、ツンデレ代表の夏目さん。捜査中、自分だけ缶コーヒーを飲み、ひよりは「また、自分の分だけですか」とむくれていましたが、瀬戸を無事逮捕した後、1人で現場に乗り込んだ彼女に対し「勝手に1人で行動するな」「ほら」と、ビニール袋を手渡します。中に入っていたのは、もちろん缶コーヒー。ひよりを認めようとしてこなかった夏目さんが、ひよっこ刑事に一歩歩み寄った瞬間でした。
「メゾン・ド・エロスの色ボケジジイどもが!」「夏目さんも間違いないですよ。ひとみちゃんに私には見せたことない柔和な笑みを浮かべていましたから!」
と居酒屋で愚痴っていたひよりも、おじさんたちが助けに来てくれた上、「お疲れさん」と声をかけられ嬉しそうだったし、照れながらコーヒーを飲む姿がとっても微笑ましかったです。うん、平和!
■ひよりが抱えている“闇”って?
さてさて、今回、ひよりの父は、建設会社の社員で、20年前に現場で転落死をしていたことがわかりました。ラストでは、
藤堂さん「あのときの娘さんだということを。だから呼んだんですか」
伊達さん「気づいたとき、あの子がどうするか。それを見てから決めます」
なんて会話もあっただけに、おそらく、メゾンの全員がひよりの父の死の真相について何らかの関係があるのでしょう。徐々にひよりが抱えている“心の闇”が明らかになってきただけに、シリアス展開も見てみたいろところ。まあ、基本はコメディドラマなので、あまり期待はしないでおきます。はい。
(文=どらまっ子TAROちゃん)
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