トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > 昭和の仰天ニュース25選

現代ではありえない昭和の仰天ニュース25選!『#平成生まれは知らない 昭和の常識』

『#平成生まれは知らない 昭和の常識』(イースト新書Q )

 平成31年4月30日、平成が終わる。いまや平成生まれが3,000万人を超え、「昭和生まれ」と言ったら、若い子に「えっ!?」と仰天されるような時代がまもなくやってくるのだ。

『#平成生まれは知らない 昭和の常識』(イースト新書Q )は、“すごい好奇心のサイト”と、かなりゆる~いキャッチコピーのついたウェブサイト「gooいまトピ」の人気記事を書籍化したもの。「昔はよかった」なんて大間違い!? と、不便だった暮らしや、現代では起こり得ないような社会問題などのニュースを取り上げている。

 いまや道路はどこもかしこもアスファルトで埋め尽くされているが、昔は未舗装だった。昭和31年時点で、地方は9割が未舗装だったという。この頃に誕生した、奈良県五條市の県道では、すれ違いができないほどに道幅が狭く、「なんでこうなった!?」と思わずツッコミたくもなる。 

 また、今でこそ日本のタクシーはサービスもよく、きちんとメーターで距離を計って、 料金が請求される。けれど、昔は命知らずな運転が当たり前 で “神風タクシー”と呼ばれ、猛スピードで走り、急発進、急ブレーキなどの危険運転を繰り返す。同じ方向へ向かう客数人を相乗りさせて、それぞれから同額の運賃を 取ったという。それには理由があって、固定給が低く、ひっきりなしに客を乗せ ないと、1日の売り上げノルマをクリアできなかったからだ という。

 ほかにも、通勤ラッシュ、汲み取り式便所、集団就職、米軍統治下の沖縄や奄美群島について。さらには、輸血用血液のほとんどが売血されたものだったり 、野犬の大量発生、男性の喫煙率が83.7%で、学校、電車や飛行機の中 など、ほとんどどこでも吸えるような環境だったなど、今の日本では考えられないような内容が盛り込まれている。

 昭和といえば、まだ日本が戦争をしていた時代。そのことを あらためて考えると、なかなか衝撃的 だ。平成が終わった時、昭和はきっと歴史の教科書に載っている話のような、 遠い世界になっていく。

 平成が終わる前に読んでおきたい1冊だ。

(文=上浦未来)

●はっとり・じゅん

東京生まれ。小学生のときに映画『東京裁判』 を見たことをきっかけに、昭和史に耽溺する。海外旅行ガイドブック業界を経て、ポータルサイト編集者に。2014年から、NTTレゾナントが運用する「gooいまトピ」にて、昭和時代の映像解析を中心としたコラムを執筆中。本書が初著書。

最終更新:2019/01/30 21:00
ページ上部へ戻る

配給映画