Twitterからダウンロード保存した画像を勝手に削除 ファーウェイが中国当局の”ネット検閲”に加担か⁉
#中国 #スマホ
安全保障への懸念から、華為技術(ファーウェイ)製通信機器の排除が世界中で広まっているなか、今度は同社製のスマホに中国当局のネット検閲に加担するプログラムが仕込まれている疑惑が浮上した。
香港のテック系メディア「e-zone」(1月21日付)などによると18日、江蘇省に住むファーウェイ製スマホのユーザーがTwitterを見ていた。中国ではTwitterへの接続が規制されているが、仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用することで接続が可能になる。そのユーザーはTwitter上でかわいらしい柴犬の写真を見つけたので、それをダウンロードして保存したところ、どういうわけかすぐに削除されてしまった。最初はTwitter上のシステムの問題かと思ったが、削除を知らせる通知には「華為服務(サービス)」と表示されていたのだ。
それについて投稿すると多数のコメントがついたが、あるネット民は「よく中国メーカーのスマホでVPNを使うね。ファーウェイに限らず、中国製スマホにはすべてバックドア(セキュリティ上の抜け道)プログラムとか検出プログラムとかが組み込まれているからね」と中国メーカーのスマホでVPNを利用することに対し注意を促した 。
しかし、画像の削除とVPNの使用は関係ないようだ。Twitterなどに対する接続の規制のない香港でも、同様のケースが発生しているのだ。「HUAWEI P20 Plus」を使用している香港在住のユーザーが「最近、Twitterの画像を保存できない。他のソフトを使って保存しようとしても検出されるようで、削除されちゃう」と書き込んでいる。それらに対し、別のネット民は「これはファーウェイのアップグレードによるもので、最新版ではTwitter上のいかなる画像も保存できないようだけど、ひとつ前のバージョンに戻れば普通に保存できるよ」とコメントしている。最新版のOSに意図的にTwitterの画像を削除するプログラムが組み込ませたいうことだろうか。
ファーウェイの任正非CEOは、顧客の機密情報を漏らすことはないと強調しているが、香港のネット民はそれを信じていない。あるユーザーは「ファーウェイはプライバシーを売り渡すことは決してないと明言する一方で、プライバシーに関する声明の中では売り渡すことを明らかにしている」と指摘。なぜならその声明の中 に「国家の安全、国防に関する安全については、ファーウェイはあなたの同意を必要としない」と明記されているからだという。米中間の争いが激化するなか、ファーウェイがこの声明を拡大解釈し、ユーザーのTwitter利用に関与している可能性もある。
今のところ、中国国外ではこのような不具合は起きていないようだが、ファーウェイ製スマホのユーザーは、常に同社の監視下にあると思っておいた方がいいかもしれない。
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