そして伝説へ──ファビュラスな叶姉妹がいざなう未知の読書体験『ファビュラス 叶 コスプレアート写真集 FABULOUS COSPLAY WORLD』
#本 #コスプレ #叶姉妹
――ファビュラス。叶姉妹が自らを形容し、姉妹のブログなどで頻繁に使われる単語だが、ファビュラスとは一体なんなのだろう。
fabulous【形】
伝説上の、伝説的な、物語に出てくるような、信じられないほどの、嘘のような、途方もない、ものすごい、素晴らしい、素敵な
辞書で調べると、上記のような意味であるらしい。確かに叶姉妹はファビュラスだ。
2017年夏、サークル“ファビュラス叶組”としてコミケに参加した叶姉妹は、会場の注目を集め、同人誌&Tシャツも完売。「ファビュラス」がTwitterのトレンド入りをするなど大きな話題となった。その後も一般客としてコミケ会場に訪れており、昨年末の冬コミにも美香さんが突如現れ話題となった。
そんなファビュラスな叶姉妹が、今冬新たに上梓した写真集が『ファビュラス 叶 コスプレアート写真集 FABULOUS COSPLAY WORLD』(玄光社)だ。如月ハニー(キューティーハニー)、メーテル(銀河鉄道999)、綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)、白木芽衣子(監獄学園)、サーバル(けものフレンズ)、ドロンジョ(ヤッターマン)、初音ミク、すーぱーそに子など、叶姉妹の二人が数々のアニメ・二次元キャラに扮し、ヘアメイク、ポージングなど、細部に至るまで忠実に再現されている。恭子氏、美香氏ともにボンキュッボンな二次元体型のため、セクシーなコスプレがよくお似合いです。中でも特にサーバル(けものフレンズ)、ドロンジョ(ヤッターマン)の雰囲気が素晴らしく、まさにファビュラスの一言。ピカチュウ(ポケットモンスター)あたりは、もはや原形をとどめていませんが、お二人ともとても楽しそうに、嬉々としてポージングをされています。
いろいろとファビュラスな本書だが、まず驚くのが匂い。「残り香がすごい」とコミケ会場でも話題になった恭子氏プロデュースの練り香水の匂いなのだろうか。写真集を開くとフンワリと高貴な匂いが漂ってくるようだ。
叶姉妹がすごいのは、「叶姉妹がコミケやコスプレ」という、ちょっと違う角度の試みを平然とやってのけ、かつ誰の反感も買わないところだ。アニメ監督の押井守はかつて「映画を作り続けていられるポジションにいることが勝ち」と自著で語ったが、叶姉妹も叶姉妹という特異なキャラクターを《セルフプロデュース》し、叶姉妹というオンリーワンのポジションに20年以上君臨し続けている稀有な存在だ。彼女らの卓越したセンスとプロデュース力が『ファビュラス 叶 コスプレアート写真集 FABULOUS COSPLAY WORLD』に詰まっている。姉妹の趣味の一つであるコスプレの集大成といえる本書で、ファビュラス――伝説的な、途方もない叶姉妹の究極美を堪能しよう。
■『ファビュラス 叶 コスプレアート写真集 FABULOUS COSPLAY WORLD』(玄光社)
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