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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 菅野美穂は“堺雅人の稼ぎ”を目当てに育児休暇?
【wezzy】

菅野美穂は“堺雅人の稼ぎ”を目当てに育児休暇?“賞味期限切れ”報道に違和感

 1月24日発売の「週刊新潮」(新潮社)が、菅野美穂と堺雅人夫妻の“賞味期限切れ”の可能性を取り上げている。菅野美穂は第二子を出産し育児に専念するため仕事をセーブ中だが、夫・堺雅人も仕事が激減中。菅野は堺の稼ぎを頼りにしていたが、その目論見は外れ、夫婦ともにジリ貧の状況だ――という。

 菅野美穂は、およそ20年に渡って大手化粧品会社「花王」の“顔”として広告やCMに出演してきた。しかし同誌によると、今年、そのCM契約が切れたという。メインスポンサーが撤退したことによって、現在契約している「味の素」や「三井ホーム」「朝日生命保険」など他社の広告まで、連鎖的に終了する可能性があると示唆しているのだ。

 菅野は昨年12月に、堺雅人との第二子を出産したばかりだ。育児に専念するために仕事をセーブしているとの見方は自然だろう。しかし、そんな菅野が一家の大黒柱として“アテ”にしていた夫・堺雅人にも、役者としての“賞味期限切れ”が囁かれているという。

 堺雅人は2012年の『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)や、2013年の『半沢直樹』(TBS系)で驚異的な視聴率を残し、2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』でも主演をつとめた。しかし最近では映画『北の桜守』や実写版『くまのプーさん』の吹き替え音声に出演するのみで、確かにドラマ出演はない。

 記事は、菅野美穂に向けたメッセージだろうか、<夫の、役者としての“賞味期限”をチェックし直したほうがよさそうだ>という助言で結ばれている。

 しかし大河主役を一年やりきったにもかかわらず、ほんの2年連続ドラマの主演を務めていないだけで“賞味期限切れ”とは大袈裟ではないだろうか。さらにもっとも看過できないのは、菅野美穂が“人気俳優である夫の稼ぎ”をアテにして出産、家庭を優先させたが失敗しそう――という、記事の要旨だ。菅野も堺も仕事がジリ貧で……などと、人気俳優たちにゴシップめいた視線を向けるのはいつもの調子だが、なぜ、こうも当たり前のように“女は男の稼ぎに期待している”という前提で話が進むのか。

 

 現在、共働き世帯が5割を超え、出産・育児をしながら可能な範囲で働く女性も増えている。それぞれの稼ぎがあり、世帯年収の多い「パワーカップル」という言葉も生まれており、菅野と堺はまさにこの定義に当てはまる。

 でありながら、“女は男の経済力を頼りに結婚して子どもを産む”という旧時代的な価値観に菅野を落とし込み、あまつさえ夫婦揃って“賞味期限”などと難癖をつけるのは、無理があるだろう。華やかな芸能界に意地悪な視線を向けることは週刊誌の矜持でもあるだろうが、時代に取り残されたような批評や皮肉はナンセンスだ。

 人生のライフステージに合わせて多様な働き方が推奨されているし、働く母親である菅野は社会のロールモデルになりこそすれ、意地悪に書き立てられるいわれはないはず。また堺雅人も、今は幼い我が子たちや妻との日常生活に重点を置いている可能性もあるではないか。考えれば考えるほど、加齢臭が漂ってくる記事だ。

 当たり前のことだが、菅野美穂と堺雅人にとって、仕事がひとつなくなったところでなんら問題もないだろう。彼らは映画やCMの出演単価も高く、仕事をコンスタントにこなさずとも、生活が立ち行かなくなるわけがない。週5で働くサラリーマンとは桁違いのパワーカップルなのである。

 ちなみに同誌でも言及しているが、今月テレビ朝日が制作を発表した「24 TWENTY FOUR」のリメイクドラマ「24 Japan」に、堺雅人が主演するという話もある。賞味期限切れどころか、引く手あまたの夫婦といって過言でないのではかろうか。

最終更新:2019/01/28 07:15
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