ガリガリガリクソン「会社辞めたい」ツイートの余波……吉本の契約事情は?
#お笑い #吉本興業
お笑い芸人のガリガリガリクソンが、Twitterで「会社辞めたい」のフレーズを連投し、話題となっている。ガリクソンは2017年5月に飲酒した状態で単独事故を起こし、無期限謹慎処分を受けていたが翌18年6月に復帰している。
ガリクソンはこの直前に行われた『R-1ぐらんぷり2019』予選に替え玉を出場させ2回戦で落ちている。『R-1』は昨年度1回戦を突破している場合は、2回戦から出場可能となるため、実質的な初戦敗退といえる。
愚痴はガリクソンの芸風のひとつといえるが「会社辞めたい」は切実な言葉だといえそうだ。だが、ガリクソンの所属する吉本興業の芸人は、そもそも契約関係があいまいなことで知られる。
「明石屋さんまやダウンタウンクラスであっても、きちっと契約書を交わしたことがないといった話はよく言われていますからね。さらに、営業仕事などはマネジャーが直接取ってくることがあり、ギャラをフトコロに入れているといった話もあるほどです。ナインティナインは新人時代、『営業のギャラがまったく入って来ずケンタッキーだけだった』というエピソードを話していますね」(放送作家)
吉本興業と所属芸人の関係としては、キングコングの西野亮廣がうまい例えをしている。
「芸人は一人一人がフリーランスで、吉本興業はマネジメントを代行する代理店という位置づけですね。それならば自らが代理店が売り出したくなるような商品になるよう芸風を作ってゆく意識も芸人側に生まれるでしょう。実際にキングコングは西野は絵本作家、梶原はYouTuberと自由に自らを売り込んでいます。ただ、吉本興業の取り分は会社9、タレント1ともいわれており手数料を9割取る代理店はなかなかないでしょう」(同)
吉本興業が、あらゆる意味でシビアな場所なのは確かなようだ。
(文=平田宏利)
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