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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『メゾポリ』懸念は事件の“陳腐”さ

西島秀俊の“ツンデレ”が炸裂! 高畑充希『メゾン・ド・ポリス』好調キープも、懸念は 事件の“陳腐”さ

■今回も、事件そのものは“陳腐”

 さて、今回もおじさんたちの力を借りて事件を解決したひより。前回のレビューで「捜査情報がガバガバ」と書きましたが、2話では警察の無能っぷりも露呈されました。

「1人暮らしの老人が自宅で死亡」「現場は二重の密室」というだけで「孤独を苦にした自殺」って決めつけるし、「容疑者候補が屋上から転落して死亡」とあれば、「事件が明るみに出るのを恐れて自殺」とみてろくに捜査もしません。まあ、そうでないと、メゾン・ド・ポリスのおじさんたちの出番はなくなってしまうので、仕方ないっちゃ仕方ないんですが、犯行の動機やトリックも小学生でもわかるくらい簡単なものなので、謎が明かされていくスリルが全くといっていいほどないんです。

 まだ序盤だからいいですが、この調子が続くと、視聴者は飽きてしまうんじゃないかなと勝手に心配してしまいます。

 ただ、森元役を演じた白羽ゆりさんのお芝居は、前回犯人役を演じた小久保寿人さんと同様に、人間の汚いところがよく出ていてとってもよかったなあと思いました。事件は極めて単純なものだけど、犯人役の俳優のお芝居で説得力を持たせてるようにも思えます。

 特に、森元のインスタを見て、旦那さんの瞳に別の景色が映っていることに気づいた夏目さんとひよりが彼女を追い詰める場面で、不敵な笑みを浮かべた後、

「あの写真は旦那じゃないの」
「フリー素材の知らない男よォオオオ!」

 と声を上げ、泣き笑いするシーンは、元宝塚トップ娘役の美しいお顔が狂気で満ちていたし、鬼気迫る演技は、数多くの舞台に立ってきただけある、さすがの表現力でした。

 それにしても、この作品に出てくる犯人は、みんなサイコパスなんですかね……。

 

■ツンデレがすぎる西島秀俊

「俺だってお前なんかと一緒に居たくない」とか言いながら、「牧野、結婚するぞ」とひよりと夫婦になりすまして公園にいるママたちに話を聞いたり、「おい、ひより」とちゃっかり呼び捨てにしてみるなど、今話の夏目さんはツンデレが爆発。

 高畑さんと西島さんは、2016年にNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』で親子役を演じていただけに、ネット上では「夫婦じゃなくて親子だろうが」というひよりのメタ的発言に反応する声や「キュンとした」「私も夏目さんに『結婚するぞ!』って言われたい」「ありがとうございます 仕事頑張れます」という声が上がるなど、視聴者は大興奮のようすでした。

 また、刑事としては優秀なのに「メゾン・ド・ポリス」の中では、先輩たちに言われるがまま、されるがままのおもちゃ扱いをされていて、不器用なくせに世話好きのツンデレというギャップがありまくりな役は、「全女子の需要を詰め込みすぎじゃない?」「血塗れの世界で生きてるより、優しいおじちゃん達にヨシヨシされて生きる方が数万倍輝くしその方がかわいい」と、西島さんファンからも好評のようです。

 メゾン・ド・ポリスでのシーンは基本ワチャワチャしていて楽しいので、この中の誰かが“闇堕ち”してそれが崩れたら嫌だなあと思うのですが……。

 

■なんだか不穏な雰囲気が……

 ラストで父親が自殺した(他殺の可能性があるっぽい)ひよりが、夏目さんに「警察が自殺だって思ってても、自殺じゃないことってあるんですね」とポロッとつぶやきましたが、夏目さんは何か心当たりがあるようだし、陰でコッソリ会話を聞いていた伊達さんも、何やら神妙な面持ちでした。

 まさか、夏目さんが当時の担当者で、警視庁元副総監だった伊達さんの命令でひよりの父の死の真相を闇に葬ったとか、そんな欝エンドはないですよね。なんとなく嫌な予感がするのは筆者の思い込みであることを祈りたいです。はい。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

最終更新:2019/01/25 19:30
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