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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 音楽デュオ・猿岩石はなぜ売れた?
平成J-POPプレイバック!

番組絡みの企画盤CD全盛期の90年代、”音楽デュオ”猿岩石はなぜ売れた?

 なお、作詞は高井良斉だが、これ、実は秋元康のペンネームなのだ。70年代、学生の頃から構成作家や作詞家として活動してきた秋元にとって、テレビとのマッチアップを絡めた創作はお手のものだったに違いない。

「ツキ」もうまく大ヒットし、猿岩石は音楽活動でもすっかり調子に乗ってしまった。今度は2カ月も空けずに新曲「コンビニ」。ファミリーマートのCMタイアップ曲で、R&B~AORのフレイバーが漂うミディアム・バラードだ。

 この曲調も、有吉のヤサ男っぽい歌声がとても合っている。ただ、僕はこの曲自体、まったく記憶にない。そこそこ売れているのだが、前2作ほどは心に残らなかったのかな。

 で、次もまた2カ月空けずに、「君の青空」「声が聴こえる」の両A面シングルが出る。これは猿岩石with VERSUS名義で、VERSUSというのは女性のお笑いコンビだそうだ(知らなくてすみません)。ちょっとフォーキー路線に回帰した感じである。

 と思ったら、これに続く「オエオエオ!」はレゲエのリズム。作曲はバブルガム・ブラザーズのBro.KORNで、編曲はCHOKKAKUだ。気合が入っているのがわかる。

「オエオエオ!」と同じ日には初めてのアルバムを出しているが、そのタイトルは『まぐれ』。プロデューサーはやはり秋元氏で、このネーミングセンスには、とんねるずっぽいノリを多分に感じるな……。そう、とんねるずこそ、テレビ発の企画から歌を量産したコンビだった(彼らについては機会があれば、また)。

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