【アジアカップ】サウジアラビア戦、最高視聴率22.4%でもテレ朝が喜べないワケ
#サッカー #サッカー日本代表
21日に行われた、サッカーアジアカップ決勝トーナメントの1回戦、サウジアラビア相手に1点を守り切った日本代表が準々決勝への切符を手にした。
今大会の日本代表には、2010年から日本代表をけん引してきた本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の“ビッグ3”が選出されなかったこともあり、「日本代表人気に陰りが見えるのでは?」という声もあった。
しかし、フタを開けてみれば、やはり日本代表ブランドは強かった。テレビ朝日系で放送されたトルクメニスタン戦の平均視聴率は12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、オマーン戦は14.3%、ウズベキスタン戦は13.7%、そしてサウジアラビア戦も14.6%を獲得した。
次戦となる準々決勝の相手がベトナムということを考えると、日本代表は準決勝まで進める確率が高い。甲子園や高校サッカーなどトーナメント好きの日本人の嗜好からすれば、徐々に視聴率は上がってくるはず。テレ朝もウハウハなのではと思いきや、そうでもないようだ。
「サウジ戦の14.6%ですが、日本時間で20時キックオフということを考えると、もっと伸びてもよかったと思います。次戦は22時キックオフですし、準決勝は23時キックオフと、高視聴率を望める時間帯ではなくなります。さらに気になったのが、サウジ戦の瞬間最高視聴率の時間です。22.4%を獲ったのは、21時51分だった。試合が終了した時です。つまり、試合結果だけにしか興味がない層も多いということです」(テレビ局関係者)
要は、森保ジャパンの試合結果に興味はあるが、試合内容まではチェックしなくていいという層がいるということだ。なぜ、そのような現象が起きているのか?
「さまざまな要因がありますが、グループリーグの試合が単純に面白くなかったからでしょう。サウジ戦もポゼッション率はたったの23.7%。7割はサウジがボールを保持し、日本はそれを防ぐ格好になっていた。ポゼッションでサッカーをするわけではありませんが、単純に攻撃を観たい一般ファン層からすれば、物足りなく感じるのも当然です。魅力的なサッカーをしなければ、ファンは増えません」(サッカーライター)
とはいえ、勝ち続ければ話題性から民放番組でも取り上げられ、比例するように視聴率は上がるだろう。逆に言えば、勝たなければ、ファンの記憶には何も残らない。
アジアカップで優勝するにしろ、散るにしろ、W杯公式SNSのアンケートでベストバウトにも挙がった日本×ベルギー戦のような戦いを見せてほしいものだ。
(文=TV Journal編集部)
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