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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 元暴走族が新聞社のエース記者に

テレ朝『激レアさん』元暴走族が少年院の”反省文”で文章力をアップ、新聞社のエース記者に!

 文章を書くのが楽しくなり、起承転結を意識するようになった院生の文章はこんな感じだ。

起=私はなぜよそ見や私語をしたのか?

承=それは穏やかな春の風吹く農作業中……

転=まさか単独室にまで入ることになろうとは

結=今後は二度としないよう心に刻みました

 虚勢を張るタクヤさんは、胸中にある反省心を文章にして伝えているうちに、自然と読み手を意識する構成力がアップしていたのだ。「反抗しては美文をしたためる」という無限ループが、彼の文章スキルをメキメキと上昇させた。

「最初は1ページ書ききれなかったんですよ。でも、少年院を出る頃は余裕で原稿用紙4~5枚は書けるようになってましたね」

 少年を更生させる施設へ入り、生活をこなす中、自然と文章力が伸びていた。人生、何がどう転ぶかわからない。

■文章力を伸ばした元暴走族の少年が新聞記者に採用される

 その後、父親から「南米に渡って人生を勉強してこい」と指令を受けたタクヤさんは、ブラジルに移住してバナナ園を営む日本人・ハンザワさんに出会う。彼に感銘を受け、バナナ園を去った後も開拓移民を訪ね続けた。そして、思う。

「こんな偉大な人たちを、誰も知らなくないか?」

 職探しを始めたタクヤさんはサンパウロ新聞の記者募集に応募し、見事合格。エース記者として活躍することになった。現地では主に移民に関する記事を担当し、ほかには小泉純一郎首相(当時)やアントニオ猪木への取材も行ったという。

“少年院で反省文を書きすぎたあまり、文章力がメキメキ上がり、敏腕新聞記者になった元暴走族”のタクヤさんの現在の肩書は、「サンパウロ新聞・福岡支局長」である。人生、何がどう転ぶか本当にわからない。

(文=寺西ジャジューカ)

 

 

 

 

最終更新:2019/01/23 21:00
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