現代人が求める理想のカウンセラーがここにいた!! 杉咲花に叱られたい『ハケン占い師アタル』第1話
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「わかりました、あなたを鑑(み)ます!」
主人公のそんな決め台詞によって、職場によくいる典型的なキャラクターたちの運勢が鑑定される杉咲花主演ドラマ『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)。脚本は『女王の教室』『家政婦のミタ』(ともに日本テレビ系)などの大ヒット作を放つ一方、酷評されまくった朝ドラ『純と愛』(NHK総合)でも知られる遊川和彦です。木村拓哉主演映画『無限の住人』(17)で演技力が高く評価された杉咲花と、当たり外れが激しい遊川和彦との初タッグ作は一体どちらに振り切れるのでしょうか。第1話を振り返ってみたいと思います。
舞台となるのは都内にあるイベント会社。入社3年目となる神田(志田未来)はマジメな性格ですが、いつも職場の空気を気にしてばかりいます。体育会系で口うるさい上野(小澤征悦)、残業は一切しないクールな田端(野波麻帆)、ヤル気を感じさせない品川(志尊潤)、コネ入社の目黒(間宮祥太朗)、部長から頼まれた仕事は断れない大崎課長(板谷由夏)といった個性の強い同僚たちに挟まれ、自分の意見を言うことができません。そんな職場に、新しく派遣社員の的場アタル(杉咲花)が加わることになりました。
アタルは不思議な女の子です。神田が出社途中の電車内で見かけたときは、黒いニット帽を被り、丸いサングラスで顔を隠し、ミステリアスな雰囲気を漂わせていました。ところが職場に着いたアタルは、ニット帽とサングラスをさっと取り、ニコニコ笑顔を浮かべています。「派遣登録して初めての職場です。体力には自信あります。アタルと呼んでください♪」とすごくフレンドリーに自己紹介するアタルでした。初コピー、初社員証、初会議……とうれしそうにアタルは記念写真を撮りまくります。写真を撮っている理由は、のちのち明かされるのでしょうか。なかなかキャラクターが読めない存在です。
■驚異的な人間観察能力!!
その晩はアタルの歓迎会が居酒屋で開かれることになりました。神田は同棲している司法浪人中の彼との間にどうも子どもができたようで、早く帰りたかったのですが、上野から強引に誘われてしまいます。アルコールは控えたい神田ですが、やたらと声がデカい上野が「とりビー、とりあえず生ビール!」と人数分の生ビールを頼んでしまい、やっぱり神田は断ることができません。きっと、彼からも「生でやりたい」と頼まれ、断れなかったのでしょう。生という言葉が、生々しく感じられる神田でした。
一方、歓迎会を開いてもらったことに大喜びしていたアタルですが、神田の些細な表情の変化を見逃しません。メニューをもらいに行くふりをしたアタルは、人数分の生ジョッキを抱えて戻り、こっそりと神田の分はノンアルコールに換えてみせます。どうやらアタルは抜群の人間観察能力の持ち主のようです。
ベビー用品を扱う企業の創立記念イベントが開かれます。イベントに参加してくれる50組のお母さんと赤ちゃんを集めるだけで大変でしたが、神田はイベントに参加してくれた母子に渡す記念品にそれぞれ違ったメッセージカードを用意したために前日は徹夜をしてしまいます。イベント会場には遅刻。しかも、イベントの最後にクライアントが50組の母子と一緒にフォトセッションするタイミングで、寝不足から足をもつれさせて巨大アンプを倒してしまいました。その音にびっくりした赤ちゃんたちがいっせいに大泣きしたために、イベントは大混乱のまま終わってしまうのでした。
神田の人生は真っ暗闇。大事な仕事でポカして、クライアントを怒らせ、さらに同棲中の彼に妊娠している事実を告げると、遠回しに子どもを育てるのは無理だと断られます。職場にも学生時代にも親しい友人のいない神田は、誰にも相談することができません。堕胎手術を受けるつもりで産婦人科を訪ねた神田ですが、待合室でスマホを眺めていると昔のテレビ番組に子どもの頃のアタルが「どんな悩みもズバリ解決する 天才占い少女」として出演していたことに気づくのでした。アタルは周囲の人間の霊やら過去が何でも見えてしまうため、その能力をセーブするためにサングラスを愛用しているのでした。『X-MEN』シリーズの目から破壊光線を放つサイクロップスみたいなものですね。アタルのことが気になった神田は、産婦人科をキャンセルして、職場へと向かいます。
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