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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『刑事ゼロ』設定を活かしきれず

『刑事ゼロ』視聴率急落! 沢村一樹、絶妙な演じ分けも“記憶喪失の設定”を活かしきれず……

テレビ朝日系『刑事ゼロ』番組公式サイトより

 沢村一樹が主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第2話が17日に放送され、平均視聴率10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から4.2ポイントの大幅ダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、ビル屋上からの落下事故がもとで刑事生活20年分の記憶を失ってしまった京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)。今回は、7年前に自身が逮捕した建築士の芹野泰夫(中村靖日)が仮釈放され、再審請求の準備をしていると知り、新人刑事の佐相智佳(瀧本美織)とともに再調査に乗り出します。

 7年前の事件とは、芹野がリフォームの相談に訪れた直後、ファイナンス会社社長・逢沢省三(剣持直明)が自身の別荘の階段から転落死したというもの。ドアや窓はすべて施錠され、勝手口のドアだけはノブのボタンをプッシュしながら外に出ればカギがかかるタイプのものではあったけれど、そのすぐ近くの別荘に住む出版社社長・円城明日香(いしのようこ)が当時、犯人を目撃していないと捜査時に証言したため、いわゆる密室状態だったのです。

 しかし、それならばなぜ芹野が逮捕されることになったのか。さらに、時矢の元妻で、芹野の弁護人を務めた奥畑記子(財前直見)によれば、芹野は7年前は控訴を拒んだということで、裏に何か隠された事実があるのではないかと時矢は推測します。

 そして円城のもとを訪れたところ、実は事件当時、勝手口から出てくる芹野を目撃したものの、口外したら殺すと脅されたために捜査の段階では偽証したことが判明。ところがそれを見抜いた時矢によって出廷直前に説得されたため、公判では証言を撤回し、芹野が逮捕に至ったということが発覚します。

 ではなぜ、芹野は7年前に控訴しなかったのか。時矢はまず、円城の身元を調査し直します。その結果、出版社が倒産寸前であったことや、7年前に夫・公昭が失踪し、その死が認められて保険金1億円がもうすぐおりるタイミングであることなどが発覚。また、逢沢が脱税して別荘に隠していた1億円が何者かに盗まれたことも判明します。

 そんな折、仮釈放されたばかりの芹野が失踪。時矢は智佳を引き連れて円城の別荘へ向かいます。するとそこには、壁の中に隠した公昭の遺体を掘りだそうとする芹野と、それを見守る円城の姿があるのです。

 実は2人は共犯者で、早急に経営資金が必要になった円城が芹野を焚きつけ、公昭殺しを命令。睡眠薬で眠らせた公昭を首つり自殺に見せかけようとしたものの途中で目覚めてしまい、円城が慌てて撲殺してしまったのです。

 その後、逢沢の別荘から1億円を盗み出してくるよう円城に命じられた芹野は、犯行が見つかったために逢沢を階段から突き落としてしまい、とっさに密室工作をしたのでした。

 ところが出廷直前、時矢から偽証することを止められた円城は、公昭殺しもいずれ見抜かれてしまうのではないか、そうなれば自身も逮捕され、2件の殺人に絡んだ芹野は死刑が確定してしまうのではないかと恐れ、ギリギリになって証言を覆したのです。そして円城の意図を組み、芹野は控訴しなかったというわけだったのです。7年前の事件を、“アフター・時矢”が無事に決着させたところで今回は終了となりました。

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