木村拓哉出演の『帰れま10』で怪現象!? 「テープチェンジ多すぎ」の謎を追う
#木村拓哉 #テレビ朝日
木村拓哉が1年ぶりに出演して話題となった、1月14日放送の『帰れマンデー見っけ隊!! 3時間スペシャル』(テレビ朝日系)の人気コーナー「帰れま10」。収録途中から、長澤まさみなどの、映画『マスカレード・ホテル』キャスト陣が加わり、中華ファミリーレストラン「バーミヤン」の人気ベスト10当てに挑んだ。
番組中、少々気になったのは、何度も何度も「テープチェンジまであと〇分」「間もなくテープチェンジ」などというアナウンスがスタッフからされたこと。Twitterでも以下のようなツッコミが多数あがっていた。
「またテープチェンジ??」
「テープチェンジ多すぎるw」
「迫り来るテープチェンジ」
「そんなに頻繁にテープチェンジあるの?(汗マーク)」
「テープチェンジリミット多すぎw」
中には「帰れま10でテープ云々言ってたけどもう平成も終わるのにいまだにテープ媒体に保存してるっていうか撮影に使ってるってビックリなんだが」という驚きの声もあった。
実際、テープチェンジはそんなに頻繁に必要なものなのか? そもそもテレビ番組の収録はいまだにテープを使用しているところが多いのだろうか……? ある映像カメラマンは言う。
「今はテープではなく、SDカードなどのディスクメディアを使用するところも増えています。ただし、まだまだテープを使用しているところも多いです。なぜなら、テレビ局などで昔から使用しているカメラを新規で買い替えるとなると、1台数千万円もかかり、コスト的に厳しいことがあります。また、テレビ業界は意外と古い体質で、『テープでの保存のほうが安心』と考える人もいるんですよね」
また、ある放送作家は言う。
「テープしかなかった時代には、テープチェンジするしかなく、30分程度で切れることが多かったんです。カメラがいくつも回っていればスムーズにチェンジできますが、同時に複数台を回して同時に切れることもありました。スタジオ収録などでも『あと5分でテープ切れます』と言うと、出演者がソワソワし始めるのはよく見る光景でしたね。だから、例えば食の番組などでは、テープチェンジのタイミングが迫ると、料理を食べて一人ずつ食レポし、次の料理に入る前で1回止めてテープチェンジをしてから、収録を再開することが一般的です」
ただし、観覧を入れたスタジオ収録では、テープチェンジはよくある光景だが、番組を放送する段階では「テープチェンジの部分は編集でカットし、スムーズにつなぐことができるのでは?」(同)とも言う。
「例えば今回の木村拓哉さんのように、サービス精神旺盛でずっとしゃべってくれていると、テープチェンジのときの出演者同士のやりとりが面白く、カットするのがもったいないから残したかったシーンもあったのかもしれません。また、トークの流れ的にカットできずに、残さざるを得なかったのかもしれません。ただ、何度もテープチェンジがあるということは、あえて見せていたのかもしれないですね。クイズ形式の番組などの場合、ガチ感やナマ感、リアル感を出すため、わざと『予定調和じゃない』ことを強調する目的で、テープチェンジを見せている可能性もあります」(同)
確かにガチな雰囲気は、テープチェンジによって醸し出されるかもしれない。とはいえ、視聴者にとっては流れを分断される印象もあり、「テープチェンジ多すぎ」という指摘も多数あっただけに、効果のほどは微妙だったのではないだろうか。
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