ファーウェイに続き、TikTokにも“スパイ疑惑”……ユーザー投稿から米軍施設や兵士の情報を収集か
#ネット #中国 #SNS #TikTok
中国発の短編動画共有SNSのTikTokは、今や世界中で5億人ものユーザーを擁し、日本でも
女子高生から芸能人まで若者を中心に利用されている。Apple StoreやGoogle Playのアプリ
のダウンロード数でも首位を独占するなど、その勢いはすさまじい。
しかし、そんなTikTokに対し、一部専門家が「中国当局が情報収集に利用している可能性がある」と警鐘を鳴らしている。
香港系メディア「東網」(1月14日付)によると、米ワシントンD.C.に本部を置く非営利組織・ピーターソン国際経済研究所が、TikTokに関する調査結果を発表した。その中で、「TikTokは中国当局に対し、個人情報や位置情報のほか、各国の軍事施設などの機密情報を提供している可能性が高い」と結論付けている。中国国内の企業は、収集した情報の提出を政府や当局などから求められた場合、協力することが義務付けられており、TikTokも例外ではないという。
実際、TikTokの投稿動画の中には、アメリカの軍隊に所属する若い軍人が施設内で撮影したと思われる動画も数多くアップされており、すでに中国当局はこうした動画データを収集し、軍事施設内部の様子や軍人の顔データなどを分析しているというのだ。
TikTokの危険性を呼びかける動きに対し、中国国内のメディアは反発。国営メディア「環球時報」は、「またしても西側諸国が中国企業に難癖をつけている。世界に進出している中国企業に対し、こうした根拠のない話で、信頼を傷つけることはやめるべきだ」と厳しく非難している。
TikTokはこれまでに150の国と地域に進出しており、75の言語に対応している。アメリカではすでにダウンロード数が8,000万を超えており、FacebookやInstagramなどのライバルとして挙げられることも多い。
通信機器大手・ファーウェイに続き、TikTokまで”スパイ疑惑”がかけられ、世界的に排除の動きが広がり始める中、中国はどのように対応していくのだろうか?
(文=青山大樹)
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