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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 錦戸亮『トレース』は“胸キュン”ドラマ!?

錦戸亮主演月9『トレース』視聴率12.3%の好スタート! “科捜研の男”はまさかの胸キュンドラマ!?

■脚本家と演出家はフジヒットドラマを支えた名コンビ

 まずは脚本家の相沢友子氏。『やまとなでしこ』(2000年、フジテレビ系 ※中園ミホ氏と共作)『恋ノチカラ』(02年、フジテレビ系)などを手掛けて来たベテラン作家である。演出家の松山博昭氏も『信長協奏曲』(14年、フジテレビ系)などのヒット作のメガホンを取った実力者だ。

 そして、その二人がタッグを組んでいたのが本作と同じ月9の事件モノ『鍵のかかった部屋』(12年、フジテレビ系)。本作と同様に、程よい距離感の3人の男女が事件を解決するスタイリッシュなドラマであった。

 この、“程よい距離感”というのは、相沢友子氏のなせる技なのかもしれない。前述した『恋ノチカラ』も堤真一と深津絵里が、上司部下の程よい距離感だったからこそいじらしくなり応援してしまう、見ていて幸せな気持ちになれるラブストーリーだった。

 本作『トレース』にはラブの要素はなさそうだが、メイン3人のキャラ萌えに加え、3人の距離感にも着目すれば、事件モノ+αの楽しみ方ができるかもしれない。

■『トレース』が再認識させてくれた月9の在り方

 月9はトレンディ時代の恋愛ドラマ全盛期を経て、最近では事件モノが多くなった。ジャンルの違いはあっても、キャラの魅力を楽しめる枠が月9だったなぁと本作を見て再認識させられた。『東京ラブストーリー』の赤名リカ(鈴木保奈美)、『ひとつ屋根の下』の“あんちゃん”こと柏木達也(江口洋介)、『やまとなでしこ』の桜子さん(松嶋菜々子)、『ガリレオ』の湯川教授(福山雅治)など、ジャンル問わずヒット作品には忘れられない人物がいた。対して、ヒットしなかった作品は登場人物がどんなキャラだったかハッキリと思い出せない。

 本作『トレース』も、キャラの個性や、やりとりにスポットを当てれば今の高視聴率を持続できるような気がする。

 今後も、黒幕的な存在感を出している千原ジュニア扮する刑事部長などキャラクターで楽しめそうな要素が満載だ。第2話以降も、楽しみに見続けていきたい。

(海女デウス)

最終更新:2019/01/15 22:00
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