小室圭さん&眞子さま狂想曲! 破談? 皇籍離脱? 「そんなバカな」なお正月週刊誌報道
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
第5位
「『黒田課長』のつつましい夕食」(「週刊新潮」3/1号)
この人の名は黒田慶樹さん(48)といって、東京都建設局の担当課長である。妻はサーヤこと黒田清子さん。尊いお方と結婚して早12年が経つ。
妻が、昭和天皇の四女池田厚子さんから伊勢神宮の祭主を引き継ぎ、神事とその準備で忙殺され、家を空けることが多いそうで、夕食は一人で取ることが多いようだ。
何も付け加えることがない。何万語を費やしても一葉の写真には適わない。写真週刊誌にこういう写真が毎週出ていたら、今ひとたび100万部も夢ではないだろう。
第4位
「『イッテQ』は宮川大輔『祭り企画』をデッチあげた」(「週刊文春」11/15号)
テレビの歴史はヤラセ、デッチアゲの歴史でもある。視聴率がよければ、それを維持しようと、ありもしないことをデッチアゲ、バレると下請けのせいにする。
第一報では強気だった日テレ側も、第二弾「『イッテQ!』手越祐也カリフラワー『祭り』にもデッチ上げ証言」(「週刊文春」11/22号)が出ると、あっさり降参した。文春の取材力を軽視していたのではないか。
番組を止めるのかと思ったら、祭りコーナーだけを休止して、存続させてしまった。昨今、長年視聴率首位を走ってきたフジテレビが信じられないような凋落ぶりである。対応を間違えると、日テレもフジの二の舞になる。
第3位
「女子レスリング伊調馨『悲痛告白』」(「週刊文春」3/8号)
18年ほど、スポーツ界の醜聞が多く飛び出した年はないだろう。
その最初が、国民栄誉賞を受賞した伊調が告発した、栄監督のパワハラだった。その後、日大アメフト部の傷害事件、日本ボクシング協会を私している山根会長のパワハラと暴力団との深い関わり、体操界を揺るがした塚原夫妻のワンマンぶりなど、次々に明るみに出てくるのである。
こうした問題は、週刊誌の独壇場である。中でも文春の取材力には何度も驚かされた。
スポーツ界のスキャンダルは、大新聞やスポーツ紙は事件化しなければ書かない。
これらのスキャンダルも、週刊誌が追及しなければ、ここまで追い込めなかったであろう。
栄監督も粘り腰を見せたが、FLASHが栄はキャバクラで豪遊していたと報じたため、辞任に追い込まれた。週刊誌畏るべし。
伊調は復帰した天皇杯全日本レスリング選手権で17年ぶりに負けはしたが、決勝戦では見事に勝利して復活をアピールした。
第2位
「ろくでもない『財務事務次官』のセクハラ音源」(「週刊新潮」4/19号)
18年最大の大物を辞任に追い込んだ新潮の天晴れなスクープである。
こんなことをいったことはないと、シラを切り続けた福田を、「セクハラをしらばっくれた『福田次官』の寝言は寝て言え!」(「週刊新潮」4/26号)と追い詰めた。
スキャンダル記事のお手本である。
第1位
「小室哲哉“裏切りのニンニク注射”」(「週刊文春」1/25号)
同
「『小室哲哉は許せない』KEIKO 親族怒りの告発」(「週刊文春」7/12号)
この2本の記事がすごい。第1報の後、小室が泣きながら会見を開き、これからは妻と一緒に生きていくといったため、「小室が可哀想だ」と、文春への批判の声があちこちから上がった。
文春も戸惑ったに違いない。だが、文春は半年かけて、小室のいい分が本当かどうか検証したのである。これってなかなかできないことだ。
故郷に帰って順調に回復してきているKEIKOの元気な姿を写真に撮り、会見後、小室が一度も帰って来ていないという親族の証言をとり、小室の嘘を完膚なきまでに暴いた。
文春は、何の根拠もなく汚された“誇り”を、再取材することで見事晴らして見せたのである。
文春を敵にしたら怖い。多くのすねに傷を持つ芸能人や文化人を震え上がらせたに違いない。スキャンダルの大きさでは新潮の福田事務次官の記事が勝るとは思うが、週刊誌の矜持を見せてもらったということで、こちらを1位にした。
【残念なスクープ記事たち】
1年間、週刊誌は挙って秋篠宮眞子さんと小室圭さんについて報じた。週刊女性に端を発したスキャンダルだが、どこの誰ともわからない元婚約者の話と、宮内庁や秋篠宮家の関係者の談話ばかりで、真実性に乏しいと思わざるを得ない。
新潮の爆笑問題・太田光の日大裏口入学問題は、話は面白いが、どこまで裏をとった話なのか疑問が残った。
同じく新潮の、「タモリの最後の愛人」の記事は、新潮ともあろうものが当事者取材もなく、腰が引けた内容だった。事務所からの圧力があったのだろうか。
やはり新潮。「『地面師マネー』に汚染された警視庁の『黒い警視』!?」(「週刊新潮」11/1号)は、事実だとすれば重大な問題だが、私にはこれを事実だと判断する何ものもない。
文春は「貴乃花親方を引退に追い込んだ相撲協会の吊し上げ」(「週刊文春」10/4号)など、貴乃花に密着して、彼のいい分を十二分に取り上げてきたが、残念なことに、突然の引退発表、景子夫人との離婚をスクープできなかったため、マイナス点。
【番外編】
ベスト10には入れなかったが、面白く読んだ記事を上げておきたい。
さわやかなスクープとでもいおうか。
「角界一の色男『勢』がガチンコで接吻した『美人ゴルファー』」(「週刊新潮」7/5号)
公になっているデータの中からどれを選んでくるのか、編集者の視点がいい。
「製薬会社から謝礼貰って原稿執筆する医師350人全実名」(「週刊ポスト」8/10号)
この動画を見て、彼女の違反のひどさを実感させられた。
「吉澤ひとみ『ドラコレ』に記録されたひき逃げ動画」(「フライデー」9/28号)
タイトルもうまい。
「バドミントン『桃田賢斗』と『美貌選手』の『夜這いシャトル』事件」(「週刊新潮」10/18号)
産経新聞の情報公開請求で、片山が2015年9月に関東信越国税局に何らかの問い合わせの電話をしていたことが判明した。
「片山さつき大臣国税口利きで百万円、証拠文書入手!」(「週刊文春」10/25号)
だが、政治家としては小物だな。
【巻末付録】
まずはポストから。「晴れ着の年女たち-亥年生まれの女優・アイドルが初春を華やかに寿ぐ 岡田奈々、榊原郁恵、石川ひとみ、林寛子、高田美和」「亥年生まれグラドル11人のセクシー新年会-ビキニで抱負と野望を大宣言 相原美咲、比留川マイ、久松かおり、百川晴香、彩川ひなの」。
「斉藤由貴、多様性の女-変幻自在の活躍を続ける女優が語った仕事と家庭」。もちろんヌードではない。
今流行のAR袋とじ「たかしょー&三上悠亜が雑誌の上で動き出す!」。こういうのやってみようという気が起きないのだ。老いたのか!
お懐かしや袋とじ「謎の美女YURI『幻の写真集』があった!」。あの頃はよかったな。
「美熟女ランナー松山まなか鍛え抜かれたヘアヌード-マラソンで2時間59分」「シリーズ初脱ぎ/まだ誰にも見せたことのない本当の私。伊賀まこさん21歳」。
この中では伊賀まこが意外にいい。ポストは合併号でもないのに大盤振る舞い。480円。
現代は、「小祝さくら、2019年の誓い-大人気美女ゴルファーを撮り下ろし」。まあどうということはないね。
「白石麻衣-売り上げナンバーワン「写真集の女王」が初登場」。初めて見る白石麻衣。やっぱり売れる子は違う。
「人妻・熊田曜子のエロス-色気がますますアップ」これもAR袋とじで「2019年、最初の衝撃!『たかしょー』とSEXできる」。これで500円。
SEXYという意味では白石には不満ありだ、仕方ないけど。今週はSEXY度でポストがやや優勢勝ちか。
(文=元木昌彦)
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