トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > バブリーな独裁珍スポ
傍観ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.26

バブリーな独裁アミューズメントパーク「朴正煕大統領生家」

閣下が実際に使用していたという井戸のポンプ。わざわざ本物の横に似たようなポンプを設置し、誰でも朴正煕ポンプ体験ができるようになっている。私もクイクイやってみるが、偽物だけあり、特に感動はない
その後、最初に通り過ぎた食事処へ。ここ「ポリッコゲ体験館」は、食料不足だった当時の食事を体験できるお店だ。マッコリと豆腐とキムチが出て、たったの3,000ウォン(約300円)。普通においしく、閣下のことがどんどん好きになる私がいた

 最後に、朴正煕大統領生家における最大の見どころを確認しに、庭園の方へと歩いた。長い石畳の向こうで待っていたのは、ゴージャスな朴正煕銅像だ!

でかいよ

 銅像は全長5メートルと大きく、圧倒的な神々しさ。ご丁寧にもその背後からは、大統領閣下が作詞作曲した「セマウルの歌」がノンストップで流れており、何周も聞くうちに夢の国に連れていかれそうになる。

 この銅像は2011年、制作費12億ウォン(1億円以上)かけて建立された。当初は10.7メートルという、もっと巨大なサイズで予定されていたそう。大仏か。

 銅像の後ろには、工事中の敷地が遥か彼方まで続いていた。計画によると、この7万8,457平方メートルの敷地(福岡ドームよりも大きい)には、286億ウォン(約28億円)の予算をかけて追慕館、時代村、ふたつめの復元生家、遺品展示館などを作る計画があるという。生家のニセモノ、もうひとつ作ってどうすんの?

広いよ

 時代に逆行したこうした公園整備にはさすがに反対の声が多く、今も事業は進んでいないという。とはいえ、建築費用を出す立場にはない珍スポ好きの外国人としては、さらに充実した独裁アミューズメントパークの姿をぜひとも見てみたいと思った。

(文・写真=清水2000)

●朴正煕大統領生家

住所 慶尚北道亀尾市朴正煕路107(上毛洞171)

休館日 月曜、元旦、旧正月、旧盆

開場時間 9:00~18:00

最終更新:2019/01/07 18:00
123
ページ上部へ戻る

配給映画