ドルガバ騒動冷めやらぬ中……米国人ラッパーが中国人をディスって炎上!
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イタリアの高級ブランド・ドルチェ&ガッバーナが公開した差別的なプロモーション動画がきっかけで、中国全土で不買運動が繰り広げられた、いわゆるドルガバ騒動から1カ月あまりが経過した。現在、ほとぼりは冷めつつあるが、今度は米国人が中国人に対する差別的な動画を公開し、またしても中国人の反感を買う事件が発生したようだ。
香港メディア・東網(12月24日付)によると、アメリカの人気ラッパー、リル・パンプ(Lil Pump)がインスタグラムに投稿した新曲「Butterfly Door」の歌詞に、中国人を嘲笑する表現があり、批判の声が殺到しているという。問題の歌詞は「奴らは俺のことをヤオミンと呼ぶ、なぜなら俺の目は小さいから」という一節で、ヤオミン(姚明)とは、中国人として初めて、アメリカ男子プロバスケリーグ・NBAで活躍した選手。中国では国を代表する偉大なスポーツ選手としてたたえられている。そんなヤオミンに対し、外見を蔑むような歌詞を書いただけでなく、アジア人をからかう時に使用される「Ching Chong(チン・チョン)」という歌詞も見受けられ、リル・パンプのインスタグラムには、中国人ネットユーザーを中心に、次々と謝罪を求めるコメントが相次いだのだった。
リル・パンプは弱冠18歳ながら、2017年にリリースした「Gucci Gang」のYouTubeの再生回数が8億回を超えるなど、アメリカを代表するラッパーとなりつつある。その半面、問題児としても知られており、これまでドラッグや発砲事件などに関与し、逮捕歴も複数あることが報じられている。
そんなリル・パンプに対し、中国人ラッパーたちは次々と反撃ののろしを上げている。人気ヒップホップグループ・天府事変は早速アンサーラップを発表、米国社会に根深く存在している人種差別主義を厳しく断罪している。これが引き金となってインスタグラムが炎上したリル・パンプは謝罪動画を公開するなど火消しに追われた。
政治でも対決姿勢を見せている米中関係だが、今後ラップでのディスり対決も見られるかもしれない。
(文=青山大樹)
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