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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『紅白』桑田演出は予定外

『紅白』桑田佳祐の“放送コードギリギリ”演出は予定外だった「当初は北島三郎が……」

桑田佳祐

 2018年の大みそかに放送された『第69回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の平均視聴率が、同9時からの第2部で41.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。NHKホールに大物アーティストが大集合して演出を盛り上げた今回。特に最終パフォーマーのサザンオールスターズが35年ぶりにNHKホールで歌い、出演者、観客、お茶の間を熱狂に包んだ。

「勝手にシンドバッド」のイントロで歓声はさらに大きくなり、興奮した松任谷由実が“勝手に”桑田佳祐とコラボレーションして、やんややんやの大騒ぎに発展。大成功の紅白にNHK制作局エンターテインメント番組部の二谷裕真部長は「渾身のシーンの連続だったと思う」とコメントした。

「紅白のステージ上で男女が抱きついてキスして腰を振るダンスまで見せるというのは、NHKの放送コードギリギリ。スイッチングをしていたスタッフも、ディレクターもハラハラドキドキしながらの生放送だったようです。桑田さんがあえぎ声を連想させる言葉を発して、ユーミンがそれに応えるといった、台本には書けないアドリブも見応えがあり、功を奏しましたね。現場では『やはり紅白はNHKホールで歌ってもらわないと盛り上がらない』といった声が噴出したので、これから中継で紅白に出場する歌手が激減するかもしれませんよ」(テレビ局関係者)

 視聴率を押し上げたお祭り騒ぎのラストだったが、もともとは別の企画でエンディングを飾る予定だったという。

「当初、北島三郎さんがクライマックスを歌い、大団円で幕を閉じるという流れが12月上旬まで計画として練られていたようです。ところがそれが事情によりサザンオールスターズが最終歌唱者を務めることになりました。これも結果的には吉と出ました。NHKが描いていた紅白とは少し異なりましたが、そのすべてが、いい方向に転んだともいえそうです」(同)

 偶然が重なったとはいえ、平成の最後の紅白は、その名にふさわしいステージとなった。

最終更新:2021/12/03 02:15
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