山下智久のジャニーズ事務所退所、可能性は? 香取慎吾を「恩人」と慕う元飯島派
今年11月に4年ぶりのアルバム『UNLEASHED』を発売した山下智久。『UNLEASHED』は初週8.3万枚を売り上げ、12月10日付けのオリコン週間アルバムランキングでは初登場1位を獲得した。2018年は映画『コード・ブルー』が大ヒットするなど俳優としての活動が目立っていたが、アーティストとしても才能を発揮している。
しかし、そんな山下智久に「ジャニーズ事務所を退所し“新しい地図に”合流するのでは?」という憶測が飛び交った。きっかけのひとつは、山下が2018年11月23日深夜放送の音楽番組『バズリズム』にゲスト出演した際、「忘れられない先輩・恩人」のひとりとして、元SMAPの香取慎吾の名前を挙げたことだ。
タブーであるはずの香取慎吾へ「感謝」を表明
この日の番組では、山下智久の「あの時人生観変わった」という先輩や恩人のエピソードを、山下の人生年表とともに紐解く、という企画が行われた。山下は、自分の人生観を変えた人物として、TOKIOの松岡昌宏、リリー・フランキー、山崎努、安室奈美恵と、時系列に沿って紹介した。
今年9月に引退した安室奈美恵のラストライブにサプライズで登場した山下智久は、自分の「ライブへの関わりが50%からになった」という。「関わり」というのは、演出・ライティング・ステージ・曲順などを指し、山下自身の年齢も上がりスタッフから意見を求められようになったこともあるようだが、7年ぶりに共演した安室奈美恵からは「佇まいからプロとしての空気感みたいなものをしっかり見させていただくことができたので、すごく学びが多かった」と振り返った。
そして、MCを務めるバカリズムにライブ演出するようになったきっかけを尋ねられた山下智久は「きっかけは、香取慎吾さんに1回僕のコンサートをプロデュースしてもらって、その時に手取り足取り教えていただいて」「僕が今やっているコンサートは、香取さんが作ってきたコンサートの遺伝子を…」「仕事への関わり方みたいなものもしっかり学ばせてもらったような気がして。先輩から学ぶことは本当に大きい。だからやっぱり、誰に影響を与えてもらうかはすごく大事だと思いましたね」と答えたのだ。
山下智久が所属するジャニーズ事務所にとって、元SMAPのメンバー3人、稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の存在は「タブー」というのが、少なくとも世間一般には定説となっている。香取ら3人は、昨年ジャニーズ事務所を退所した後、元SMAPチーフマネージャーの飯島三智氏率いる新事務所・CULENに移籍、「新しい地図」を発足した。今回『バズリズム』で、山下が香取の名前を挙げたことに驚いた視聴者は多かったようで、冒頭に述べたように「山Pも新しい地図に合流か?」と憶測されている。
そういった噂が出回るのは今回が初めてではない。山下智久はかつて飯島氏のマネージメントを受けていたこともあって、飯島氏が新事務所・CULENを立ち上げた時点で、一部では「いずれ合流するのではないか」と囁かれていた。
また山下は香取慎吾と2012年に期間限定でThe MONSTERSというユニットを結成し、2人が共同で作詞・作曲を手がけた「MONSTERS」をリリースした経験がある。この曲は香取・山下が共演した連続ドラマ『MONSTERS』(TBS系/2012年)の主題歌でもあるが、山下は今年開催された自身のライブツアーでも「MONSTERS」を披露したという。
山下智久は人生観の変化から“裏方”へ転身の可能性も?
山下智久は11月23日放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)にもゲスト出演。アメリカ・ロサンゼルス(以下、LA)を訪れる模様が放送されたのだが、ここでも山下は、人生観の変化に言及している。
ジャニーズJr.だった小学6年生の頃に仕事で初めて訪れたLAは、山下にとって「暇さえあれば訪れている」「自分をリセットさせてくれる場所」であり、今年5月には2か月滞在したという。車を借りて自らの運転でLAの街に繰り出す山下は、滞在中の限られた時間の中で、音楽プロデューサー、演技の先生、発音指導の先生、ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスなど、会いたい人たちに会いに行っては、流暢な英語で積極的にコミュニケーションを取っていた。山下は独学で英語を身に付けたという。
LAで信頼する仲間たちと会い、「人に支えられてるんだなっていうのは改めて感じるというか。結局、人っていう。すべてそこに繋がってるなっていう感じはしましたね」「想いってちゃんと伝わる」と語る山下。子どもの頃から芸能活動をしてきた山下智久は「以前はもっとバリアを貼っていた」が、ひとりでLAを訪れ、仲間と交流していく中で「オープンマインドになった」「人は変われるっていうのを体感した」「思いを伝える、気持ちを伝えるっていうのができるようになってきたから」と。
そして「自分は何者でもないなって思ってるし、だから今後何してるかわからないし、自分が表に出ることがすべてじゃないから」「新しい景色見たいってずっと思っている」「俳優じゃなくてもいいし、歌じゃなくてもいい。色んな人の話を聞いて面白いなと思ったらとにかく挑戦してみたい。いいメッセージを届けられる人になりたい」「どういう風に自分の腕で未来を築いていくか、これから大事なことだなって思っています」。俳優・アーティストなど、自分が表に出る活動だけにこだわるつもりはないことを仄めかしているようにも取れる。
安室奈美恵や香取慎吾ら先輩・恩人に学んだことを大切にしつつも、英語を学びLAで仲間と交流するなど自ら世界を広げていく山下が、今までとは異なった活動を望んだとしても不自然ではなく、そういった意味で「新しい地図に合流」という選択肢もアリなのかもしれない。もし山下が本当に新しい地図に合流するとなれば、その時は正式に発表されるであろう。山下の今後の動向に注目していきたい。
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