広瀬すずの『紅白歌合戦』司会は大丈夫? いま明かされる「どうして照明さんになろうと思ったんだろう」失言の真相
明日放送される『第69回NHK紅白歌合戦』。総合司会は内村光良(ウッチャンナンチャン)に桑子真帆アナウンサー、紅組司会は広瀬すず、白組司会は櫻井翔(嵐)が担当する。
内村光良は二年連続。櫻井翔は単独での司会は初めてだが、2010年から2014年まで嵐全員で白組司会を務めており、『紅白歌合戦』の司会には手慣れている。そこで不安視されるのが、『紅白歌合戦』どころか生放送の番組で司会をやること自体が初めてとなる広瀬すずだ。
広瀬すずの紅組司会が発表されるやいなやインターネット上には<紅白の司会にはまだ荷が重い気がする><広瀬すずちゃん紅白の司会するには若すぎない?>といった声が多く書き込まれることになった。
その懸念の理由の最も大きな理由は、やはり、2015年の『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)での舌禍事件だろう。
「食わず嫌い王決定戦」でのトークで<どうして生まれてから大人になったときに、照明さんになろうと思ったんだろう><(録音部のスタッフは)なんで自分の人生を女優さんの声を録ることに懸けているんだろうって、すごい考えちゃいます>とスタッフをバカにしているとも捉えられかねない発言を行い、ネット上で大炎上。
その後、自身のツイッターを通じ、<先日放送された、「とんねるずのみなさんのおかげでした」の中で、私の軽率な発言がありました。いつもお世話になっているスタッフの方々に誤解を与えるような発言をしてしまい申し訳ありませんでした。本当にごめんなさい>と謝罪することになった。
「どうして照明さんになろうと思ったんだろう」失言が出た理由
あれから3年以上の時が経ち、主演女優として現場を引っ張ることも増えた彼女は大きく変わったようだ。
2018年6月に出版されたエッセイ集『負けずぎらい。』(日経BP社)に、かつては周囲のスタッフとのコミュニケーションに苦手意識をもっていたと書かれている。
広瀬は、<私はもともと人見知りな性格なので、スタッフさんとコミュニケーションをとることに苦手意識をもっていました。撮影中にみなさんの視線が自分に注がれているのが分かると、居心地が悪いなと思っていたんです。何だか観察されているような気持ちになりました>と語る。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』での炎上発言の内容を見ると、照明スタッフに対するものも、録音スタッフに対するものも、どちらも撮影中に広瀬の演技を見ている嫌悪感から来ているものであり、やはり、こういった苦手意識から出てきてしまった失言なのだろう。
では、スタッフへの苦手意識が解消されたのはいつのことなのか? 『負けずぎらい。』によると、その契機は、2016年に公開された映画『ちはやふる–上の句–』撮影時のスタッフとの会話なのだという。
この撮影の最中、彼女はスタッフに「撮影中は、どこを見ているんですか?」と質問した。その結果、返ってきたのは、「自分の仕事の部分を見てる」という、至極当たり前の答えだったのだが、しかし、当時の広瀬すずにとって、この答えは目が覚めるものだったようだ。
<良い作品を作るために、照明さんが細かい光の当たり方まで確認し、衣装さんは、衣装の質感が出ているかをチェックしている。自分が見られているなんて勘違いをして、「自意識過剰だったんだな、ごめんなさい」って感じになったんです(笑)>
それから彼女はスタッフとの関わり方を改めた。『負けずぎらい。』では<「私は人見知りだからと距離を取っていてはダメだ、私からも何とかしないと」と徐々に思うようになっていきました>とも綴っている。
こういった気持ちがある以上、前のような失言をしてしまうことは、もうないだろう。
頼れる先輩、櫻井翔の存在
司会業をすること自体が初めての広瀬にとって、いきなりの『紅白』司会が重い役なのは間違いないが、しかし、『紅白』の司会は彼女ひとりだけでするわけではない。
しかも、白組司会の櫻井は、2018年5月公開の映画『ラプラスの魔女』で共演をしている仲であり、頼れる存在でもある。「週刊女性」(主婦と生活社)2019年1月1・8日合併号のインタビューで広瀬は櫻井についてこのように語っている。
<舞台挨拶や地方でのキャンペーンなども一緒に回らせていただいたりしたので、すごく安心感があります。また“何かあったら遠慮なく言ってね”と言ってくださったのがすごく心強くて、本番も構えすぎず、なるべくリラックスした状態で臨めたらなと思っています>
広瀬は2019年前期放送のNHK連続テレビ小説『なつぞら』で主演を務める。『紅白』でそつなく司会をこなし、朝ドラに弾みをつけてほしい。
(倉野尾 実)
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