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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『あいのり』修羅場に味を占めた?
36歳未婚彼女ナシ男の『あいのり』レビュー

完全に放送事故! ”暴走博多娘”でっぱりんが巻き起こす修羅場に味を占めた『あいのり』に一抹の不安……

『あいのり Asian Journey SEASON2』オフィシャルサイトより

人気恋愛ハウツーブログ「ハッピーエンドを前提として」(https://www.zentei-happy-end.com/)のウイさん(36歳未婚彼女ナシ)が、青春時代に夢中になった『あいのり』の新シリーズをウォッチ! 

<※これまでのあらすじはこちらから>

「ケンカした後の仲直りセックスかよ」

『あいのり Asian Journey』SEASON 2エピソード7&8のレビューを一言で表すと、これです。

 思った通り。完全に思った通りの展開なのです。今回の『あいのり』の旅は、修羅場があった後に恋愛が動くようにできているみたいです。「修羅場ないとダメなの? この子、修羅場ないと心が動かないの?」とさえ、36歳独身を謳歌する僕は思ってしまいます。

 エピソード6では『あいのり』史上間違いなく最もバイオレントな修羅場がありました。完全に放送事故でした。前回のレビューでも少しだけ触れましたが、“福岡が生んだ狂犬”でっぱりんが「貴様! コラ‼ 逃げんなよ‼」と声を荒らげ、ほかのメンバーに殴る蹴るの暴行後にスタッフに揉みくちゃにされ、号泣。ここだけでも見る価値がある。絶対に地上波で見られない闘いが、ここにはある。

 修羅場から一夜明けた翌朝も最高でした。でっぱりんキレッキレ。旅を再開させようとスタッフがメンバーを集めるのですが、全員沈黙。仲直りの話し合いはされず。逆にでっぱりんが席を外した途端、“泣き虫パティシエ見習い”トムが「何にも言わずに去っちゃうんだね……おかしくない? あんなに暴れてたじゃん……」と言い出す始末。そこにでっぱりんが戻り「おい、何かごちゃごちゃ言いようらしいね、なんで私がおるときに言わんとや? くそ弱虫野郎」と巻き舌気味の福岡弁でまくし立てます。でっぱりんの人間味、最高です。

 ちなみに、でっぱりんと対立しているトムは「帰国したら脱毛に行きたい」と言ってのける男子です。すぐ泣きます。体中をアザだらけにして暴れ回るでっぱりんに勝てるわけがない。でっぱりんに責められても、蚊の鳴くような声で「なんであそこまで言われなきゃいけないの……」と言うのが精一杯。

 でっぱりん、ここまで自我を出すことができるって気持ちいいと思うんです。でも、できます? 恋。絶対無理! あの修羅場を見て「俺、でっぱりんのこと好きかも」と言い出す男がいたら、猟奇的なマゾです。「いや‼ でっぱりんかい‼」と全視聴者がひっくり返る。でも、スタッフも悪い。仲直りのために全員集めてはいけない。ケンカっていうのは間違いなく「自分は悪くない」と感じている人から謝ったほうが絶対にいい。悪いことをしたという認識がある人が言う「ごめんなさい」は重いからです。謝りやすい空気っていうのが皆無の状況で、あのでっぱりんが謝るわけがない。たぶんわざとだな、スタッフ。修羅場に味を占めたな。これが撮りたくてSEASON2にもでっぱりんを採用したな。

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