1月のアジアカップにすべてが懸かっている!? 2019年のサッカー界はどうなる?
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冬が続いていた日本サッカー界(参照記事1)だが、2016年には「日本サッカー界の春」の訪れが感じられ、17年も明るい兆しが見られた(参照記事2)。
そんな流れで迎えた18年だが、立ち上がりから日本サッカー界のシンボルである日本代表がつまずく。3月に行われた欧州遠征では、格下マリに1-1で引き分けるのがやっと。ウクライナには1-2で敗戦し、かつ内容のない試合に終始したことでハリルホジッチ監督解任論が噴出した(参照記事3)。
選手たちからの求心力が低下したことを受け、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、FIFAワールドカップ2018ロシア大会2カ月前のタイミングで電撃的にハリル監督の解任を決断した。
この、田嶋会長の一か八かの賭けが、吉と出た。ロシアW杯では、ハリル元監督時代に重用されていなかった柴崎岳や乾貴士、香川真司が大活躍する。さらには、チームメイトとの不仲がウワサされていた本田圭佑が得点を決め、グループリーグを見事突破。西野朗前監督は、ハリル元監督のように無理に裏にボールを蹴らせず、速攻が難しいと選手が判断した際は、ポゼッションに切り替えるサッカーで選手たちに輝きを取り戻した。高い位置からのプレッシングを武器に、前評判を覆す戦いを見せる。ラウンド16のベルギー戦では2-3で敗れたものの、世界中から称賛を受けた。
その流れを維持するため、ロシアW杯後の日本代表にはコーチを務めていた森保一監督が就任し、西野前監督時代の流れを堅持する一方で、世代交代にも取り掛かる。その結果、香川、本田、岡崎慎司の“ビッグ3”に代わるセット、中島翔哉、南野拓実、堂安律の“NMDトリオ”を見いだした。
ブランディングを取り戻した日本代表に呼応するように、Jリーグも盛り上がりを見せた。5月にスペイン代表でFCバルセロナのレジェンドでもある世界的スターのアンドレス・イニエスタがヴィッセル神戸に加入。7月には同じくスペイン代表のストライカーだったフェルナンド・トーレスがサガン鳥栖に。イニエスタのJリーグ参戦は、ジーコがJリーグ開幕前に鹿島アントラーズに加入したことよりも驚きだった。トーレスとイニエスタのJリーグ参戦により、欧州サッカー以外に見向きもしなかったファンたちがJリーグの試合に詰めかけた(参照記事4)。
11月には、日本サッカー界の盛り上がりを加速させるかのように、鹿島がAFCアジアチャンピオンズリーグを制覇し、FIFAクラブワールドカップ2018UAEの出場権を獲得する。準決勝ではレアル・マドリードとぶつかり、16年のリベンジが期待されたが、結果は惨敗に。さらに、3位決定戦でもリーベル・プレートにボロ負けし、18年のサッカー界のカレンダーが終了した。
では、この流れを受け、2019年のサッカー界はどうなるのか? サッカーライターに聞いた。
「19年は1月にAFCアジアカップUAE2019が行われますが、最低でもベスト4までは進んでもらわないとサッカー界は盛り上がりません。やはり、勝たないと盛り上がらないのが現状なんです。それを物語っていたのが、今年のクラブW杯です。鹿島がボロ負けしたため、テレビなどでも取り上げられず、一般層を巻き込めなかったですよね? 19年のサッカー界は、1月の日本代表にすべてが懸かっているといっても過言ではありません」
2大会ぶりのアジアカップ制覇に臨む日本代表に、19年のサッカー界の命運は懸かっているようだ。
(文=TV Journal編集部)
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