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帰ってきたチャイナボカン! 新品同様の電気圧力釜が大爆発で顔面大やけど

電気圧力釜が突然チャイナボカン

 テレビにスイカ、そして下水管まで、かつて中国ではありとあらゆるものが爆発を起こし、それらは「チャイナボカンシリーズ」としてネット記事の定番となっていた。しかし最近では、中国製品の安全性が高まったのか、爆発事故が報じられることは少なくなっていた。

 そんな中、久々にボカンが起きた。

「東網」(12月12日付)などによると、広東省江門市に住む女性・湯さん は、電気圧力釜でおかゆを作っていた。間もなく出来上がる段になって、圧力釜を「排気」に設定 。やがて煮えたので、フタを開けようとしたが、どうやっても開かない。すると突然、釜が爆発。あれほど開かなかったフタが勢いよく飛び上がった。煮上がったおかゆが四方八方に飛び散り、湯さんは顔や太ももに大やけどを負った。

 すぐに病院へ搬送されたが、彼女の顔は赤く腫れ上がり、皮膚の一部がむけるほどの重症だった。現在、湯さんは実家で療養中だが、唇が腫れて、ものも満足に食べられないという。

 この電気圧力釜は昨年、中国最大のECプラットフォーム「淘宝(タオバオ)」で購入したもので、まだ10回も使っていなかったという。ショップにクレームを入れようとしたが、購入履歴が見つからない。そこでメーカーに直接問い合わせた。すると同社からは「我々は別の人に製品を販売し、その別の人がタオバオを通じてあなたに製品を販売したわけで、我々とは一切関係がない」との冷たい回答。ショップの情報は教えてもらえなかった。

 これに対してネットでは、「釜に入れる米の量が多すぎたのでは?」など使用方法に問題があったと指摘する声も多い。確かに日本でも過去に数件の事故が起きているため、経済産業省は2010年、家庭用圧力鍋や圧力釜のフタが一定の圧力がかかった状態では開かないようにするなど、技術基準を改正している 。だが、中国にはこうした安全基準がない。消費者の安全よりもメーカーの論理が優先されるようだ。

(文=中山介石)

最終更新:2018/12/27 18:00
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