桑名正博“ニセ息子騒動” ほかの芸能人にもニセモノ登場?
2012年に亡くなったミュージシャンの桑名正博さんの長男を名乗る男が全国各地に出没しているという。自らの存在を各所でアピールし、食事をおごってもらうほか、福島では地域のコミュニティFMのラジオ番組にもちゃっかり出演していたというのだから、大した度胸だ。さらに歌やギターを披露することもあったが、当然ながら「下手」であったようだ。
実際に桑名さんには実際にミュージシャン活動をしている長男の美勇士(みゅうじ)さんがいるので、事態は思いの外ややこしい。だが、こうした芸能人のニセモノ騒動は、今に始まったことではない。
「昭和期の名コメディアンといえる“エノケン”こと榎本健一はエノケン一座を率いていましたが、この人気にあやかってエノケ“ソ”一座が現れたそうです。当時は今より情報がありませんから、このニセ一座は全国各地で熱狂的に迎え入れられたそうです。クオリティもそこそこのものだったのではないでしょうか?」(芸能ライター)
この騒動は、人気劇作家・三谷幸喜によって『エノケソ一代記』として演劇化されている。昭和初期の時代ならば笑い話で済むエピソードにもなるのかもしれないが、つい最近にもニセモノ被害にあった人間がいる。
「お笑い芸人の永野はブレーク後に、西麻布の高級バーを訪ねたところ、店員から『この前はどうも』とあいさつをされたそうです。心当たりがないので調べると、この店に永野を名乗る人物が現れ、ネタを披露したそうです。けっこうなギャラをもらったほか、さらに女性をお持ち帰りしていたことも発覚しました。顔や髪型が似ていたのかはわかりませんが、かなり大胆不敵な犯行といえるでしょう」(同)
芸能人のニセモノを名乗って謝礼を受け取れば詐欺罪に問われる可能性もあり、名乗るだけでも十分何よりモラルに反する行為である。厳に慎むべきであろう。
(文=平田宏利)
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