スコア以上の大惨敗! レアルは鹿島アントラーズをナメていた?
#サッカー #鹿島アントラーズ
20日に行われたFIFAクラブワールドカップUAE2018準決勝のレアル・ マドリード×鹿島アントラーズ戦だが、結果は3-1でレアルの勝利となった。欧州王者のレアルに対し、Jリーグチームが3-1というスコアで終わらせたと聞くと、そこまで悲観的に感じないかもしれないが、実際は3-1で“済んだ”という内容だった。
立ち上がりからレアルの動きは鈍く、テレビ解説を務めたサッカー元日本代表監督の岡田武史氏が「ウォーミングアップをしていないのでは?」と疑うほど低調なパフォーマンスに終始する。
動きの重いレアルに対し、鹿島は開始直後にコーナーキックから決定的なチャンスをつかむが、得点には至らず。そして、鹿島もレアルに合わせてしまい、ペースダウンしてしまう。
そして、35分を過ぎると、レアルの体が徐々に動き始め、44分にベイルが先制ゴールを決める。ここからレアルのギアが上がると思いきや、後半に入ってからも迫力のある攻撃は見られず。それでも53分、さらに55分には「鹿島のナンセンスな守備」(スペイン紙)をつき、計3得点を奪って試合を決めた。鹿島は78分に土居が1点奪ったものの、最後までレアル選手たちから本気の表情はうかがえなかったように見えた。
岡田氏や同じく解説を務めた元日本代表の城彰二氏が指摘したように、レアルは鹿島をナメていたのか? サッカー関係者に訊いた。
「試合が動くというのは、自分のポジションを離れ、味方を追い越す動きをした時が多いんです。でも、レアルには、ほとんどそういった動きがなかったですよね。特に前半は、攻守両面で個々がポジション周りでプレーするだけで、鹿島にプレッシャーもかけていなかった。レアルがそういったチームというのを加味しても、緩かった。意識的に手を抜いたわけではないと思いますが、6~7割で試合に入り、そのまま試合が終わったといった感じでしょう。3得点奪って試合が決まった後に、セルヒオ・ラモスが自分も得点に絡みたくてオーバーラップしたシーンがありましたが、あのシーンがレアルの試合に対する意識を物語っていたように感じます」
そんなレアルに対して、鹿島の選手たちは「子どものように扱われた」と力の差を痛感していた。
今季、鹿島の選手たちが、リーグの運営体制や審判団に対して「欧州と比べて」と苦言を呈するコメントを多く残していたが、そもそもでJリーグ選手たちのレベルも欧州と比べて劣っていないのだろうか? 他人にレベルアップを促すだけでなく、自分たちの立ち位置を見つめ直すことが大切と教えられた試合ではないか。
(文=TV Journal編集部)
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