解散、卒業、また解散――出会いと別れにあふれていた2018年のアイドル界を振り返る!
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■若手女優とバラエティアイドル
いわゆる「グループアイドル」が、坂道シリーズを中心に人気を集めているとすれば、「女優アイドル」の中心にいるのは、間違いなく広瀬すずだ。
今年は、映画3本(『ちはやふる -結び-』『ラプラスの魔女』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』/いずれも東宝)と、ドラマ2本(『anone』日本テレビ系、『チア☆ダン』TBS系)の他、CMにも多く出演、年末の『第69回NHK紅白歌合戦』紅組司会、来年4月からのNHK朝ドラ『なつぞら』主演と、安定の活躍を見せた。
彼女に続くのが、土屋太鳳、松本穂香、平祐奈といったところだが、今年はいわゆる「ニューヒロイン」的な人が少なかった。強いて言えば、4月からの朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)でヒロインを演じた永野芽郁、人気ドラマの新シリーズ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)で小悪魔女子を演じた今田美桜、『義母と娘のブルース』(TBS系)で、綾瀬はるかの娘役を演じ、『キリン午後の紅茶』のCMで歌声も披露している上白石萌歌などが、ブレイクしたと言えるだろうか。
新人が少なかった理由の一つは、学園モノのドラマが少なかったからであろう。各所で言われている通り、最近の若者はテレビをあまり見なくなっている。必然的に、ドラマも若者よりは、高年齢の視聴者が共感できるようなものが増えていくのだ。“若者から支持される若手女優”というのは、もはやテレビではなく、映画やネットの世界から生まれてくるのかもしれない。
最後に触れておきたいのが、バラエティで活躍するアイドルである。菊地亜美、鈴木奈々といったバラエティでの実力派が、結婚し、「主婦タレント化」する中、台頭してきたのが朝日奈央である。ご存知の人も多いと思うが、彼女は菊地亜美とアイドルグループ「アイドリング!!!」でともに活動した仲。出演した番組でMCを務めていたバカリズムから、直接バラエティのノウハウを学んできたと言えるだろう。
『ゴッドタン』(テレビ東京系)で、アシスタントを務める他、今年は『オールスター感謝祭』(TBS系)で優勝するというおまけも付き、勢いを感じさせた。番組で叩き上げられた実力があるだけに、まだまだこの勢いは続くと思われる。
そしてもう一人、48系で単独の活躍が増えているのが、NGT48の中井りかだ。4月から始まった、平日夕方の生番組『青春高校3年C組』(テレビ東京)のMCの他、『スマートフォンデュ』(テレビ朝日)、『白昼夢』(フジテレビ系)でもレギュラーを務め、バラエティタレントの地位を確立しつつある。彼女の持ち味は、自虐的な発言や、ストレートな物言いだ。生放送を多くこなしながら、嫌味にならない程度のバランスを身につけていけば、指原莉乃に続くボジションを狙えるだろう。
以上、駆け足で2018年のアイドル界を振り返ってみたが、「解散」「卒業」が続いた中でも、次に何か新しいものが生まれるような“胎動”も感じた一年だった。時代の変わる瞬間に立ち会えるという、高揚感のようなものを感じながら、来年を迎えたいと思う。
(文=プレヤード)
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