
お笑いトリオ・鬼ヶ島解散?投票アプリ「TIPSTAR」がファン交流イベント開催
残金、700円。持ち玉、0発。
いつの間にか、全てを失っていた。期待値はプラスだったはずなのに。なぜか、圧倒的大敗北を喫していたのだ。
これは、遠隔操作をされたに違いない。私は店の天井を睨みつけた。が、蛍光灯がまぶしくて、目がチカチカしたのですぐにやめた。
遠隔操作とは、パチンコ界隈の都市伝説で、勝っている客がいると、店員がバックヤードから操作して、当たり確率を下げるというものだ。ありそうだ。いかにもありそうだ。
私は脳内で激怒した。必ず、かの邪智暴虐なパチンコ屋の企みを除かんと。鼻息荒く家に帰ると、彼女に宣言した。
「俺、バイトする」
そのパチンコ屋でバイトをし、内側から遠隔操作の真実を暴くのだ。
こうして、私はとうとう働くことになったのである。
(文=窪田ショウ/第5話へつづく)
●窪田ショウ
勤労意欲は、タバコと一緒に燃やしてしまった現役のヒモ。楽をしようとすればするほど、妙に大変なことに巻き込まれるのはなぜだろう。