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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ヒモ男、パチンコで生きられると確信
「ヒモ男、働く。」第4話

プレステのコントローラーを取り上げられたヒモ男、パチンコだけで生きていけると確信してみた

(これまでのお話はこちらから)

 働きたくないながら、彼女の圧力がいよいよ凄いことになってきたヒモ男。そんな私に、新たな危機が迫っていた。

 働かないヒモ男は、当然ヒマを持て余している。そんなヒモ男の頼れる味方が、プレステだ。某アイドルがCMをやっている、「〇〇ないと!」なシューティングゲームをやりまくる日々。このゲームは無料ダウンロードできるので、貧しいヒモでも心置きなく遊び倒せるのだ。

 彼女の部屋で、彼女のテレビにつないだ、彼女のプレステのコントローラーをガッチャガッチャ鳴らして遊んでいる私に、彼女が言い放った。

「ゲームしすぎ。明日、会社にコントローラー持っていくから」

 絶望した。「やだやだやだやだ」とじたばた抵抗するも、拳で鎮圧された。

 こうして、教育ママの如くコントローラーを彼女が没収し、私はヒマつぶしの手段を失ったのであった。

 早急にコントローラーを買い直さなければならない。奪われることのない、自分のコントローラーを手に入れる必要がある。

 そのためにはお金が必要で、哀しいかな、お金を得るためには働かなければいけないのだ。

 しかし、働きたくないし、ここで素直に働く人間ならコントローラーを没収されていない。

 苦悩する私の頭に、天啓が降りた。

 そうだ。パチンコで勝てば、働かずにお金が入るし、ヒマつぶしにもなって一石二鳥。

 ここで焦ってパチンコを打ちに行くのは、三流のヒモである。二流のヒモは、どうすれば勝てるのかを、入念にシミュレートする。なお、一流のヒモは彼女にコントローラーを取り上げられたりはしない。

 まず、基本的なパチンコの仕組みを考える。

 お金を入れる。玉が貸し出される。その玉をガラガラ打つと、何発かが機体の真ん中にある穴に入る。穴に玉が入った数だけ、スロットが回る。このスロットが揃うと、玉が増える。

 このスロットの当たりやすさと、当たったときに増える玉の多さを表すのが、スペックというデータである。

 細かい話をすっ飛ばし、ザックリ説明すると、次のようになる。

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