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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 安室奈美恵が支持されたワケ
平成J-POPプレイバック!

安室奈美恵をブレークに導いた、小室哲哉の”絶妙なR&B感覚”と「SWEET 19 BLUES」

 そこからの自分は、まったく一般のファンの方と似たようなものだったと思う。17年の暮れのNHK『紅白』で「Hero」を唄う彼女を見て、ほんとに素敵だと感じた。

 明けて18年は、ドーム公演の抽選に落選し、チケットを入手することができなかった。イモトアヤコにドッキリを仕掛けたTV番組は、家族と一緒に笑いながら、感動しながら観た。そして9月16日の引退の日までは、報道合戦を遠くの出来事のように感じながら、何もかもが無事に進むといいなと思いながら過ごした。TVでもネットでも雑誌でも、たくさんの安室に触れて、彼女の歌とダンスにひさびさに浸った、この1年とちょっとだった。

 安室の姿を見ると、あの夏の日のスタジオでの姿が、つい脳裏に蘇る。ブーツで踏みとどまって、照明の下に歩いていった安室奈美恵。そして「SWEET 19 BLUES」に託された、「とりえ」についての思い。そんな彼女の強い意志が、日本だけではなく、世界中の人々に元気を与え、幸せをもたらしていったことを。

 安室さん。どうか、お幸せに。

●あおき・ゆう。
1966年、島根県生まれ。男。
94年、持ち込みをきっかけに音楽ジャーナリスト/ ライター業を開始。
洋邦のロック/ポップスを中心に執筆。
現在は雑誌『音楽と人』『テレビブロス』『コンフィデンス』『 ビートルズ・ストーリー』『昭和40年男』、
音楽情報サイト「リアルサウンド」「DI:GA online」等に寄稿。
阪神タイガース、ゲッターロボ、白バラコーヒー、ロミーナ、 出前一丁を愛し続ける。
妻子あり。
Twitterアカウントは、@you_aoki
 

最終更新:2018/12/28 09:32
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