米倉涼子『リーガルV』最終回で有終の美飾るも『ドクターX』から視聴率大幅ダウン! やっぱり失敗なのか?
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米倉涼子が主演した新ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)最終回(第9話)が13日に放送され、視聴率は17.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークして有終の美を飾った。全話平均は15.7%で、10月期のプライム帯の連ドラでトップになるのは確実。だが、前作『ドクターX~外科医・大門未知子~』と比べると、視聴率は大幅ダウンとなった。
『リーガルV』は初回15.0%で発進し、第2話で自己最高の18.1%を記録。第3話15.9%、第4話16.5%と好調に推移した。ところが、第5話以降、15.4%→14.4%→14.2%→13.4%と4週連続で右肩下がり。しかし、最終回では第2話に次ぐ17.6%まで引き上げて、米倉ドラマの強さを見せた。
最終回は、翔子(米倉)がかつて弁護した受刑者・守屋至(寛一郎)が、NPO法人「貧困を救う会」の代表・大峰聡(速水もこみち)に脅され、殺人の罪に手を染めていた。その真実を法廷で明らかにするため、翔子自身が原告となり、大峰と“ある濃密な裏関係”が疑われる「Felix & Temma法律事務所」の代表弁護士・天馬壮一郎(小日向文世)を提訴。至を弁護していた1年前に弁護士資格を剥奪されたことに関して、弁護士会会長でもある天馬に、1円の損害賠償を求める民事訴訟を起こした。そして、法廷で翔子が管理人を務める「京極法律事務所」と、天馬の事務所が大バトルを繰り広げる・・・・・・という展開だった。
その裁判では、翔子が弁護士資格を剥奪される直接原因となった“暴力団への金銭授与行為”が、仕組まれた罠だったことが明らかになった。さらに、天馬の事務所の海崎勇人弁護士(向井理)が裏切って、至の犯行は、天馬が実の息子である大峰に指示したものであったことが判明。翔子は勝利し、天馬はすべてを失った。しかし、翔子は弁護士資格の回復手続きはせず、ほかの弁護士とパラリーガルに事務所をまかせるとして、旅に出るというエンディングとなり、“続編”はあってもなくてもいいような終わり方になった。
ドラマの視聴率がなかなか取れない、この時代で平均15.7%は上々。同枠で、今年1月期にオンエアされた、木村拓哉主演『BG~身辺警護人~』の15.2%を上回ったのだから、“米倉人気”は健在だったといえそう。
ただ、『ドクターX』と比較すると、どうしても大幅な視聴率ダウンが目に付いてしまう。同シリーズの全話平均視聴率は、第1シリーズ(12年)が19.1%、第2シリーズ(13年)が23.0%、第3シリーズ(14年)が22.9%、第4シリーズ(16年)が21.5%、第5シリーズ(17年)が20.9%。昨年の第5シリーズより、『リーガルV』は平均で5.2ポイントも落ちた。同シリーズの最終回は25.3%で、最終回のみ比べると、7.7ポイントもの大幅ダウンとなったのだ。
なにはともあれ、“一定”の結果を残した『リーガルV』だが、果たして、この数字はテレ朝にとって、成功なのか、失敗なのか?
「『リーガルV』は向井、菜々緖など主演級の俳優・女優も多数出演し、ギャラ総額も高く、制作費もかかっていることから、テレ朝の目標は17~18%だったといいます。それに届かなかったのですから、その意味では失敗でしょう。ただ、最低ノルマといえる15%台を記録したため、必ずしも失敗とは言い切れないでしょうね。ただ、目標をクリアできなかったのですから、“成功”ともいえそうにありません」(テレビ関係者)
そうなると、来年10月期に内定しているとされる“米倉ドラマ”がどうなるか、気になるところだ。
「テレ朝上層部には、『ドクターX』復活を願う人たちが多数存在するといいます。その人たちにとっては、『リーガルV』はコケてほしかったはず。しかし、目標には届かなかったものの、最低ノルマの15%を超えたことで、『ドクターX』続編を嫌がる米倉を説き伏せるのは、難しくなったといえそうです。米倉自身、『ドクターX』よりギャラダウンに応じたとも伝え聞きますし、来年も米倉の意向が尊重されるのではないでしょうか。そうなると、さらにまた新ドラマを制作するとなると、リスクもありますし、『リーガルV』続編放送で落ち着く可能性が高くなったとみていいかもしれません」(同)
テレ朝にとっても、ファンにとっても、『ドクターX』復活がベストなのだろうが、やはり、すべては米倉の腹一つとなりそうだ。
(文=田中七男)
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