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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > フジ『99人の壁』久々のヒット番組?

フジテレビ『99人の壁』は久々のヒット番組となる? 「番宣に使いやすい」と局内でも好評

『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』公式Twitter(@fuji_99wall)より

 今年10月にレギュラー放送が始まった、フジテレビ系クイズ番組『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』(毎週土曜19時)が話題となっている。

 一般人・著名人を含む100人の参加者の中から選ばれたチャレンジャーが、自身の得意分野の早押しクイズでチャレンジャーを阻止しようとする99人の“ブロッカー”と対戦。5問連続で正解できれば100万円の賞金を獲得できるというシステムだ。

「マニアックなジャンルのクイズでも、視聴者がなんとなく答えられそうなレベルの問題が多く、幅広い視聴者が楽しめる番組となっています。子どものチャレンジャーなんかもいて、ターゲットとなる年齢層も幅広い。ポテンシャルだけなら、毎週視聴率20%超えも狙えるくらいの番組ではないでしょうか」(テレビ誌記者)

 さらに、フジテレビ局内では、“番宣”という意味でも効果が高いとの見方もされているようだ。

「映画やドラマの宣伝で俳優などを出演させるには、最適の番組でしょうね。普通のクイズ番組となると一般常識が求められるので、クールなイメージの俳優が“実は物知らずだった”なんていうことにもなりかねない。でも、『99人の壁』であれば、自分の得意ジャンルの問題が出される。多少マニアックな問題も許されるわけで、“ヤラセ”とまではいかないにしても、俳優を勝たせることも不可能ではない。フジしては、積極的に番宣に利用したいと考えていてもおかしくはありません」(テレビ局関係者)

 レギュラー放送が始まってからは、「スペシャルワンマッチゲスト」として、DA PUMPのISSAや映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督など、話題の有名人も出演している。

「番宣に限らず、旬のタレントを気軽にブッキングできるのも大きなメリット。スポーツ選手や文化人、政治家などもアリですからね」(同)

 そして、MCを担当するのが俳優・佐藤二朗だという点も、またメリットとなっているようだ。

「基本的にチャレンジャーは素人で、司会は俳優なので、芸人たちが生み出す“バラエティーのノリ”にはなりにくい。フリートークがほとんどなくても成立するので、トークが苦手な俳優もブッキングしやすい。しかも、俳優の佐藤が司会だから、警戒心も薄まる。画期的な番組です」(同)

 とはいえ、このまま“番宣”専用番組になってしまうことへの懸念もある。

「視聴者は、俳優のぬるいチャレンジを見たいわけではないですからね。素人によるチャレンジこそが『99人の壁』の醍醐味であることは間違いない。そこを忘れて、番宣ばかりを繰り返すようになったら、あっという間に飽きられるでしょう」(同)

 長年の視聴率低迷にあえぐフジテレビ。目先の利益のための番宣に目がくらんで、久々のヒット番組となりそうな『99人の壁』をつぶさなければいいが……。

最終更新:2018/12/18 12:00
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