トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『プリレジェ』が示したジェンダー観

『PRINCE OF LEGEND』が提示した“胸キュン”の新時代 女性ファンの心掴む、ジェンダー観とは

■意外にもちゃんと考えられていた“ジェンダー観”

「すべての女子たちの“シンデレラ願望”を叶える刺激的かつ極上のプロジェクト」のひとつとしてスタートしたこのドラマ。“「伝説の王子」になるべく14人の王子がバトルを繰り広げる”来年3月公開の映画版の前日譚という位置づけだけに、最終回は映画版への“つなぎ”の要素が多く、“王子たちが選手権への参加を決める”というわかりきった展開だったため、これまでの話と比べて退屈に感じてしまったことは否めません。そう感じるのは、これまでがトンチキ展開の連続だったため、すっかり感覚が麻痺してしまったからなのかもしれませんが……。

 なお、個人的な「トンチキシーン」ナンバーワンは、8話での「森のくまさん」輪唱シーンです(記事参照)。

 それはさておき、そんなトンチキ要素が詰まった作品ながら、「男の妄想、押し付けないでください」という果音のセリフだったり、無理やりのキスは「唇を殴られるようなもの」、「イクメン」ではなく「グッドダディ」などという表現を使っているあたり、女性と男性両方に配慮を感じられたし、乙女系作品のわりには、そのあたりのジェンダー観がしっかりしているなあという印象を全話を通して受けました。だからこそ、「プリレジェは信用できる」「ただの胸キュン作品じゃない」と、「“胸キュン”の時代は終わり、“新時代”が幕を開ける――」という狙い通りの反応を視聴者たちから得ることができているのだと思います。

 あと、個人的には各話タイトルがパワーワード連発でとっても愉快だったので、言葉選びのセンスを見習いたいなあと思った次第です。はい。

 

■誠一郎の奏に対する恋心はどこいった!?

 最終回を迎えたということで、改めてキャラクターを整理すると、果音目的で王子選手権にエントリーするのが、以下の4人。

「Team奏」……セレブ王子・奏(メガネ王子・誠一郎、下克上王子・元はサポート?)

「Team京極兄弟」……ヤンキー王子兄・尊人(ヤンキー王子弟・竜はサポート?)

「Team生徒会」……生徒会王子・綾小路(金髪SP王子・ガブリエル笹塚はサポート?)

「Teamネクスト」……ダンス王子レッド・天堂(ダンス王子ゴールド・日浦、ダンス王子ブラック・小田島はサポート?)

 

 純粋に“伝説の王子”を目指しているのが、以下の2人。

「Team先生」……先生王子・結城

「Team3B」……美容師王子・ハル(バーテンダー王子・翔、バンドマン王子・TAICHIはサポート)

 そのため果音を奪い合うのは、奏、尊人、綾小路、天堂の4人(もしかしたら竜も入るかもしれませんが)となるわけですが、映画の予告映像をみると、他の王子たちも果音を口説きまくっています。選手権ではさまざまな競技で争うようですが、奏のことが好きだったはずの第一側近・誠一郎までもが、「俺のこと、好きなんだろ?」と壁ドンをしています。「LDHがとうとうBLに手を出した!」と腐女子の間では話題になっていただけに、「Team奏」に仲間割れはあるのかどうか、映画版ではそのあたりにも注目したいところです。

 

■映画へ残された伏線は……

 王子がメインだったため、果音サイドのことはドラマではあまり描かれてきませんでしたが、最終話のラストで、果音がほっぺをつねるのには、過去の出来事が関係していることがわかりました。とってもクールな果音様ですから、ポーカーフェイスを貫くための照れ隠しくらいにしか思っていなかったのですが、ネット上を見ると、「奏と果音は過去に出会っていて、そのとき奏が果音のほっぺに触れていた」とかなんとか予想する声が上がっているようですが果たして……。

 ちなみにこのプリレジェ、『PRINCE OF LEGEND LOVE ROYALE』というタイトルでアプリゲームにもなるそうです。「実際に王子と会える!? 究極の恋愛ゲーム」ということなので、気になる方は事前登録をしてみてはいかがでしょうか。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

最終更新:2019/02/19 16:35
12
ページ上部へ戻る

配給映画