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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『リーガルV』終盤に向け盛り下がる

『リーガルV』向井理&速水もこみちの大根演技で、クライマックスへ向けて盛り下がる……

 その一方、小鳥遊は田舎の温泉旅館に宿泊。傷心旅行かと思いきや、その旅館には守屋の妹・未久(久保田紗友)の姿が。兄が起こした殺人事件後、周囲からのバッシングに耐えられなくなった未久は、偽名を使い仲居として働いていたのです。

 その事実を引っ提げて小鳥遊は帰京し、再び守屋と面会。妹はアルバイトをしながら大学の夜間部で法律の勉強をしている。そう信じていた守屋は衝撃を受けます。そして、大峰から命じられ、花田と共謀するカタチで市瀬を殺したことを告白するのでした。

 事件の真相を知った小鳥遊は、裁判をやり直すことを決意。そこへ「京極法律事務所」のメンバーも再集結したところで今回は終了となりました。

 さて感想。次回で最終回ということで、市瀬・殺人事件の裏に潜む悪事を暴くことがドラマのクライマックスを飾ることになるのですが、そのカギを握る大峰役の速水もこもちが相変わらずの大根ぶり。声のトーンを抑え、何とか頑張って黒幕感を出そうとするものの、どうにも薄っぺらい。役者名はわかりませんが、暴力団幹部・花田役の方のほうが凄みが利いていてよっぽど存在感があるんですよね。なぜ速水をキャスティングしたのか不思議でしょうがないです。

 また、薄っぺらいといえば、天馬の座を虎視眈々と狙う、「Felix & Temma法律事務所」のエース弁護士・海崎勇人役を演じる向井理も同じことがいえます。初回からかなり背伸びしている感じがありましたけど、放送回を重ねてもまるで成長した様子が見られないんですよね。今回は、事務所の後輩で恋人でもある白鳥美奈子とともに、大峰と天馬の関係性を陰で嗅ぎ回るシーンを演じていましたが、美奈子役の菜々緒ともども、ドラマを盛り上げるほどの演技力はないように思えました。

 で、その2人が調査した結果、大峰が天馬と丸山の息子だとニオわせる描写がありましたが、まさかの展開に唖然としてしまいました。丸山役のどんぐりは、映画『カメラを止めるな!』に“竹原芳子”名義で、テレビ局のプロデューサー役として出演していた小柄な女性ですが、その彼女と天馬役の小日向文世との間に、どう考えても速水のような長身イケメンが誕生するわけがありません。視聴者のミスリードを狙ったにしても、もう少しキャスティングを考えるべきだったのではないでしょうか。

 また、1年前の裁判でなぜ、守屋と市瀬の関係性が明らかにならなかったのかも謎。キャストも脚本も欠点だらけでクライマックスへ向けて盛り下がった感は否めませんが、とりあえず次週放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2018/12/07 19:30
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