高橋一生『僕らは奇跡でできている』は、育児に悩むママたちの“心の救済”ドラマ!? 支持されるワケは“媚びなさ”
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高橋一生の演技力を評価する声が続出しているドラマ『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)。念のため触れておくと、11月27日放送の第8話の視聴率は、6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と前回より0.8ポイントダウン。しかし、そのわりにドラマを見た子育て層からは、称賛の声が上がっているようです。
一体何がママたちに刺さったのか、今回もあらすじから振り返っていきたいと思います。
(前回までのレビューはこちらから)
■タコの謎と「奇跡」の話
「僕は山田さんから生まれたんですよね?」と、家政婦の山田さん(戸田恵子)に質問を投げかけた相河(高橋)。子供の頃、祖母に両親は星になったと言われていたものの、15年前の大学2年のとき、海外に行くためパスポートを取得した際、戸籍謄本を見て山田さんが母親であることを知ったそうです。
でも、なぜ死んだはずの人間が家政婦としてまた現れたのか、いろいろな仮説を考えるうちにどうでもよくなり、山田さんにもそのことを言うつもりはありませんでした。相河は鮫島教授(小林薫)に相談したり、山田さんに料理を習うことになった水本先生(榮倉奈々)にアドバイスを求めますが、山田さんとはギクシャクしたまま。
山田さんも山田さんで、義理の父であるおじいちゃん(田中泯)や鮫島教授の元に相談へ。教授には、「自分のことも、一輝のことも信じていないから、本当のことを言っても言わなくてもうまくいかない」と言われ、すべてを打ち明ける覚悟を決めます。
その夜、山田さんは、相河の個性が欠点に見えていたこと、自分はダメな母親だと感じ普通の子に育てようと余計に頑張ったこと、相河が3歳のときに相河の父親が亡くなり追い詰められていたことを明かします。
そして、相河が4歳の時、買い物に出かけたまま家には戻らず温泉へ行き、「明日は帰ろう、明日は帰ろう」と思いながらも帰ることができなかったそう。その後、相河が15歳の時におじいちゃんとバッタリ出会い「戻ってこないか?」という言葉で、母親としてではなく、家政婦として家に戻ってきました。
「母親だと一生名乗らないって決めました。それが、私が自分に与えた罰です」
涙ながらに謝罪する山田さんをじっと見つめながら、自分も目に涙を滲ませ、静かに話を聞いていた相河は、自室に入っていきます。
翌日、あの日山田さんが買い物に行ったのは、自分が「丸ごとのタコが見たい」と言ったからだと思い出し、おじいちゃんの元を訪ねた相河は、タコを買いに出かけようとした山田さんにおじいちゃんが「温泉にでも行ったら?」と2万円を手渡していたことを聞かされます。
その夜、遅くに帰宅した相河は、山田さんに「ネコはネコ目なのに、イヌはイヌ目ではなくネコ目」と、動物の分類学の話を始めます。どちらも肉食で共通の祖先から枝分かれした生き物ですが、この分類上の呼び方は全く重要ではないとか。つまり、家政婦か母親かも全く重要ではなく、「重要なのは山田さんが存在していること」だそう。そして、自分が生まれる確率は計算しきれないほど奇跡的で、その奇跡の連続で自分が存在していることを熱弁しながら、
「山田さんから生まれてきて良かったです。山田さん、ありがとうございます」
と、涙ながらに感謝を伝えます。そして一輝が釣ってきたタコを料理し、2人で美味しく食べるのでした。
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