レコ大、“土屋太鳳の司会”で乃木坂46の2連覇確定!? 疑惑続く興醒め賞レース
年末恒例の「第60回 輝く!日本レコード大賞」(TBS系)の司会者発表会見が26日に行われ、女優の土屋太鳳(23)が初司会をつとめることが発表された。
土屋太鳳は、「自分の人生でこんなことが起きるんだと、想像もしていなかったベストワンの状態です」と心境を述べ、本番への意気込みを見せた。同局の安住紳一郎アナウンサー(45)とのタッグで、「平成最後のレコ大」を盛り上げる。
例年のことながら、世間では大賞の予想も始まっている。11月16日、今年の大賞ノミネート10作品が発表された当初、最有力と見なされていたのは、やはりDA PUMPの『U.S.A.』だった。しかし、“レコ大の司会が土屋太鳳に決定した”ことによって、どうやら勢力図も変わってきそうなのだ。
DA PUMP『U.S.A.』の大賞に暗雲……
今年、突如として音楽シーンに再登場したDA PUMPは、6月に発売した『U.S.A.』の独特すぎる振り付けが「ダサカッコいい」とブームを巻き起こした。ISSA以外のメンバーも女子中高生を中心に「かっこいい」と人気が上昇しており、LDH系ダンスグループとファン層を共有しつつある。久しぶりに広く世間に愛されるヒット曲が生まれたことで、レコ大受賞も確定路線と見なされていた。
今年再ブレイクを果たした、DA PUMP 『U.S.A.』だが……。 しかし、そこに待ったがかかる。じつはDA PUMPの『U.S.A.』は、1992年にイタリア人アーティストが発表した同名曲をカバーした作品。レコード大賞は「日本国内のすぐれた楽曲を表彰するもの」とされているため、大賞候補に選出されたことに異論が噴出しているのだ。
実際に、1979年に大ヒットした西城秀樹の『YOUNG MAN (Y.M.C.A.)』は、同上の理由で審査から外されて涙をのんだという過去があるため、今年『U.S.A.』が受賞するとなると筋が通らない。再ブレイクを果たしたDA PUMPの14年ぶりの受賞も、雲行きが怪しくなってきた。
また、韓国発多国籍ガールズグループTWICEの『Wake Me Up』も選出されているものの、韓国ヒップホップグループのBTS(防弾少年団)の騒動によって日韓関係はエンタメ領域に炎が燃え広がっている。このタイミングでのTWICEの大賞受賞はやはり考えにくい。
ほかにも、西野カナの『Bedtime Story』や、三浦大知の『Be Myself』、AKB48の『Teacher Teacher』、欅坂46の『アンビバレント』なども選出されているが、どれも小粒だ。ちなみに、米津玄師は『Lemon』の大ヒットで「特別賞」を受賞しており、レコ大の生中継でパフォーマンスを行うのか、注目が集まっている。
では、いったい誰が今年の大賞に輝くのか?―――まさに混迷を極める予想ダービーだったが、まだ本番まで1カ月を残すなか、すでに「乃木坂46の2連覇で決まった」という見方が強いようだ。そこには、司会の土屋太鳳と乃木坂46の密接な関係がある。
レコ大の黒い噂と、土屋太鳳&乃木坂46の事務所のつながり
今年のレコード大賞の司会は、前述した通り土屋太鳳に決定したが、土屋太鳳の所属事務所は「ソニーミュージックアーティスツ(SMA)」。一方で、乃木坂46は昨年大賞を受賞、今年も『シンクロニシティ』でノミネートされているが、所属事務所「乃木坂合同会社」は「ソニーミュージックエンターテインメント(SME)」と共同で設立しており、関連は深い。このソニー系列のつながりを濃厚視し、土屋の初司会抜擢=乃木坂46の2連覇の“布石”と捉える声は多い。
ちなみに2013年、大賞はEXILEの『EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜』だったが、この年の司会はEXILEのHIROの妻・上戸彩という“ミラクル”も起こっている。
一見するとこじつけレベルの話にも思えるが、レコード大賞はかねてから審査員への買収や接待疑惑のほか、芸能事務所同士のパワーゲームであることも噂されている。2016年11月、「週刊文春」(文藝春秋)は、レコ大の選出には長年、芸能界の“ドン”ことバーニングプロダクション社長・周防郁雄氏の意向が強く働いていることを明らかにしたうえで、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEが1億円を支払って大賞を買収したとの疑惑を報じている。
これまでも、認知度やセールスでいまひとつの曲が大賞に選ばれる例も多く、選考基準を疑問視する声が噴出気味だった。しかし、ついに裏で多額のカネで動いていることが明らかとなり、レコード大賞は「茶番」「意味ナシ」「デキレース」などと揶揄され始めているようだ。
今年、にわかに大賞最有力候補となった乃木坂46の『シンクロニシティ』は、初週売り上げ111.7万枚のミリオン超えを記録し、グループの人気も最高潮。実力的には妥当ではあるが、“土屋太鳳が乃木坂46の2連覇を発表する”というシーンでは、事務所パワーがチラついてしまい、ファンも複雑だろう。
「レコード」という言葉が死語となり、リスナーが音楽を享受する形も多様化した現在。「レコ大」の意義が改めて問われてもいい頃だろう。
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