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第1回「細谷正充賞」受賞式 高名書評家が選ぶ“2018年で一番面白かった本”とは!?

左から真藤順丈氏、細谷正充氏、幡大介氏、西條奈加氏

 21日、第一回細谷正充賞の受賞式が都内で行われ、評論家の細谷正充さん、作家の幡大介(ばん・だいすけ)さん、真藤順丈(しんどう・じゅんじょう)さん、西條奈加(さいじょう・なか)さんらが出席した。

 細谷さんは1963年生まれの評論家で、歴史小説やミステリーなどをエンターテインメント作品を中心に、書評・解説を数多く執筆している文芸評論の第一人者で、主な編著書に『歴史・時代小説の快楽 読まなきゃ死ねない全100作ガイド』、『井伊の赤備え 徳川四天王筆頭史譚』(ともに河出書房新社)、『名刀伝』(角川春樹事務所)など。自宅にはなんと15万冊もの本を所蔵しているという。

 細谷さんに賞設立の経緯を伺うと、「この出版不況の中、従来の仕事をしているだけでいいのかと疑問に思った。世の中には面白い本がたくさんある。みんなで読もうぜ、と。作家と読者を結びたい」と思いを語った。

 歴史小説『騎虎の将 太田道灌』(徳間書店)で細谷賞を受賞した幡さんは、「説明が多いと他の評論家からメタメタに言われた。でも大河ドラマ用だから説明が多いのも当たり前かな」と笑いを誘った。

 受賞作は以下の5作。(順不同・敬称略)

『騎虎の将 太田道灌』上下巻(徳間書店)幡大介
『宝島』(講談社)真藤順丈
『無暁の鈴』(光文社)西條奈加
『完璧じゃない、あたしたち』(ポプラ社)王谷晶
『うなぎばか』(早川書房)倉田タカシ

 全国書店にて絶賛発売中。

最終更新:2018/11/27 19:25
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