日曜ゴールデン帯“激戦区”にフジテレビが殴り込み! 弱体化した日テレを切り崩すチャンス!?
#日本テレビ #フジテレビ
激しい視聴率戦争を繰り広げる日曜ゴールデン帯に、来年1月期からフジテレビが殴り込みをかけることがわかった。
現在フジは日曜午後7時台に、ダウンタウン・浜田雅功が司会の『ジャンクSPORTS』を、午後8時から2時間の特番枠『ニチファミ!』を放送しているが、同番組の打ち切りが決定。1月期より、午後8時から『でんじろうのTHE実験』、午後9時から『アオハル(青春)TV』をオンエアする。同局が同時間帯にバラエティー番組をレギュラー放送するのは、約3年ぶりとなる。
『でんじろうのTHE実験』は、サイエンスプロデューサー・米村でんじろう氏の冠番組で、オードリーと共に進行。でんじろう氏の代名詞でもある「笑えて学べる科学実験」をもとに、世界の興味深い科学実験や身近に潜む科学を、わかりやすく解説する番組。
一方の『アオハルTV』は今年4月と9月に特番がオンエアされ、今回レギュラー化に至った。MCはヒロミで、「何かに一生懸命な人≒アオハル(青春)な人」を発掘し紹介していく“青春応援バラエティー”。勇気を持って初めての一歩を踏み出そうとしている“アオハルさん”のドキュメントなども届けていく番組だ。
日曜ゴールデン帯といえば、『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』を放送する日本テレビの独走状態だった。しかし、少女へのわいせつ事件で、山口達也がTOKIOを脱退したことが尾を引く『DASH!!』はマンネリ化、メンバーが揃わない状態が続き、視聴率も下降線をたどっている。“ドル箱”だった『イッテQ!』は、ラオスやタイのお祭り企画での“やらせ疑惑”が発生し、同局上層部が初動対応を誤ったこともあり、視聴者間で不信感が渦巻き、視聴率も下がってしまった。
『DASH!!』『イッテQ!』の不振で、後番組の『行列』も引きずられるように低調になっている。同局自らの失策により、“王者”の牙城が崩れようとしているのだ。
そんな中、急浮上しているのが、10月期に改編したテレビ朝日だ。午後6時半から始まる90分バラエティー番組『ナニコレ珍百景』は2ケタを取る回もあり、午後8時台の『ポツンと一軒家』は11日、25日と2回連続で15%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)超えを果たした。
同じく10月期に改編したTBSの『坂上&指原のつぶれない店』(午後8時台から午後7時台に移動)は低調だが、午後8時台の『消えた天才』は18日のスペシャルで10.7%と2ケタに乗せる健闘ぶりを見せた。
テレビ東京も月イチレギュラーながら、『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』も8~9%台をキープしており、侮れない番組だ。
「フジの『ニチファミ!』は、いわば“敗戦処理”的な番組で、日テレに対抗しようという気もなく、案の定5%前後しか取れていませんでした。しかし、フジが本格的にテコ入れしてくるからには、日曜ゴールデン帯はますます激戦区となるでしょう。『イッテQ!』の裏となる『でんじろうのTHE実験』は、正直厳しい気がしますが、『行列』の裏となる『アオハルTV』は企画次第で善戦するかもしれません。日曜午後9時台はTBS日曜劇場もあれば、テレ朝のスペシャルドラマもあります。民放各局が一気に攻め立てれば、日テレが切り崩される可能性も十分あるでしょう」(テレビ誌関係者)
身から出たさびとはいえ、日テレの独壇場だった日曜ゴールデン帯が弱体化したことで、各局による視聴率戦争はさらに激しくなりそうだ。
(文=田中七男)
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