清水エスパルスとヴィッセル神戸“Jリーグ史に残る大乱闘”の原因は?
#サッカー #Jリーグ
J1リーグ第33節の清水エスパルス×ヴィッセル神戸戦で、Jリーグ史に残る大乱闘が起こってしまった。
90+15分、神戸のウェリントンが清水の石毛秀樹にラフプレーのチャージを見舞う。主審は当然イエローカードを掲出するが、このウェリントンの行為に怒った清水ベンチが飛び出し、さらにスタンドからもピッチに物が投げ込まれた。
ウェリントンは投げ込まれた物を拾い、ピッチに乱入した清水ベンチに“物を投げられた”と詰め寄ると、互いに挑発と受け取ってしまい、押し合いになる。ウェリントンだけでなく、神戸のポドルスキも激高し、両選手とベンチが入り乱れる大乱闘となった。
そして、対立を作った原因であるウェリントンに挑発行為で2枚目の警告が出されて退場となる。が、判定に不満を持ったウェリントンが再びエキサイトし、ウェリントンと主審の間に入った清水のGK六反勇治を投げ飛ばすという愚行に出てしまう。
この乱闘騒動だが、どのような処罰が下されるのだろうか? サッカーライターに聞いた。
「試合後の処罰は、Jリーグ規律委員会が決めます。退場となったウェリントンには、退場した後の乱暴な行為により追加の処罰が科せられるのではないでしょうか。また、審判団の視界外で、清水ベンチをはたいたポドルスキと、サポーターがピッチに物を投げ込んだということで、試合主催の清水にも制裁があるかもしれません」
さらにいえば、試合をコントロールできずに各方面から大きな批判を浴びた審判団もペナルティーを受けるだろう。おそらくJリーグのピッチから離れることになるはずだ。とはいえ、こういった試合になってしまった原因はなんなのだろうか? 多くのサッカーメディアが審判団を批判したが、清水のチョン・テセは「審判団もアンラッキーだった」と審判団だけの責任ではないとコメントしている。
「まず、日本サッカー協会審判委員会の審判団の選出がよくなかった。この試合を担当したのは、若手の審判団です。Jリーグの選手たちは、若手の主審をナメてかかる傾向にあります。この試合中にも白崎凌兵や藤田直之、ポドルスキが試合を荒れさせていました。試合後には、松原后が相手を挑発し、イニエスタが間に入っています。担当した審判団が、アディショナルタイムを取りすぎたのは大問題ですが、荒れさせたのは選手たちというのをサポーターは忘れてはいけません。審判団が、乱闘したわけではありませんから」(同)
荒れ狂う両選手を尻目に、世界的スターであるイニエスタだけは冷静に周囲をなだめていた。このへんの対応も、レジェンドとJリーガーの違いなのかもしれない。
(文=TV Journal編集部)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事