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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > TBSの大みそかに勝機はあるか?

『紅白』裏で『SASUKE』とボクシング井岡……TBSの大みそかに勝機はあるか?

TBS公式サイトより

 大みそかに放送される『第69回NHK紅白歌合戦』の出演者が発表されたが、その裏となる民放各局の動向はやや鈍い。『紅白』の裏で、8年連続民放トップを独走する日本テレビは、13年目となる『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!』のオンエアを早々に決めた。そんな中、ここ数年低迷が続くTBSは8年ぶりに“改編”を決めた。

 同局が『紅白』裏で放送するのは、『平成最後の大晦日スペシャル!SASUKE2018&ボクシング井岡一翔世界タイトルマッチ(仮)』(午後6時~11時55分)。

 同局は『紅白』の裏で、2010年まで格闘技番組『Dynamite!!』をオンエアしていたが、11年にはスポーツバラエティー『ビートたけしの勝手にスポーツ国民栄誉SHOW』を放送。その流れで、12年からはリニューアルした『KYOKUGEN』をオンエアしてきた。

 同番組は健闘した年もあったが、近年は不振が続いている。昨年は田口良一、木村翔、京口紘人のボクシング3大世界戦、浅田真央の生・氷上メッセージや、ボクシング・井岡一翔のサプライズ引退会見などを放送したが、視聴率は第1部5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2部5.9%、第3部4.0%、第4部2.2%と大惨敗を喫し、『紅白』裏で民放最下位に滑り落ちた。

 さすがに危機感を覚えた同局では、8年ぶりに番組を変更。今年は『SASUKE』と、同日にマカオで行われる井岡VSドニー・ニエテスのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦をオンエアすることになった。

『SASUKE』は、1997年9月にスタートした単発のスポーツエンターテインメント番組で、今年3月26日の放送で第35回を数えた。開始当初は20%前後をはじき出す人気番組だったが、05年7月の第15回あたりからジリ貧となり、10年3月の第25回では初めて1ケタ台に転落。その後は10%前後が続き、最新の第35回は10.5%だった。

 一方、井岡の大みそかの試合は11年の『スポーツ国民栄誉SHOW』で始まり、16年まで続いた。13年には井岡の試合の時間帯で14.5%の高視聴率をマークした実績もある。

「『KYOKUGEN』で放送してきた従来の内容では、もう厳しいでしょう。『SASUKE』は一定の人気があるだけに、『ガキ使』にはとてもかなわないでしょうが、テレビ朝日、テレビ東京、フジテレビとの戦いでは、そこそこ善戦する可能性もあるでしょう。井岡の大みそかの試合は2年ぶりとなりますから、視聴者もピンと来ない面はあるかもしれません。さすがに去年のように、『紅白』裏でビリは、なんとか回避できそうな気もします」(テレビ誌関係者)

 日テレ、TBS以外の3局では、フジが格闘技番組『RIZIN』を放送するのは濃厚だが、テレ朝、テレ東は未確定。その3局のラインナップ次第ではあるが、TBSがどれだけの視聴率を取れるのか注目が集まる。
(文=田中七男)

最終更新:2018/11/22 16:00
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