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電気代高騰で発覚! 中学校校長が校内で”採掘”して免職に

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 中国で、職権を乱用して違法に仮想通貨のマイニング(採掘)を行っていた人物が逮捕された。

「網易新聞」(11月11日付)によると、湖南省郴州市内の中学校の教室で、不審な装置が常に稼働音を立てていた。しかし、それが一体なんなのか、当初は気にする者はいなかった。

 そんな中、異変に気づいたのは、学校の経理を担当する職員だった。電気代が月を追うごとに高くなっていたというのだ。この職員は、そのことを校長に報告するも、校長は「エアコンや電気ストーブを設置したためだろう」と答え、原因を調査することはなかったという。しかし、それをいぶかしく思った職員たちは、稼働音を立てる例の装置を調査。すると、仮想通貨のマイニングマシンであることが判明した。しかも、同様のマシンが7台も設置されていたのだった。

 マイニングに必要な電力やネット回線はすべて学校のものが使用されており、電気代の高騰の理由がこれらであることは明らかだった。

 職員たちに追及された校長は、「昨年の6月に親戚から仮想通貨のマイニングについて教えてもらい、やってみることにした。高額の電気代がかかると思い、学校でひそかにマイニングを行うことを思いついた」と罪を認めた。

 校長はその後、業務上横領などを理由に職を解かれ、近く地元公安当局による捜査も行われる見通しだ。

 6月には湖北省武漢市で、マイニングマシンの稼働のため、電柱から違法に電線を引いて、日本円で約1,000万円分に相当する電力を盗電していた男が逮捕されている。

 中国には、現地の割安な電気料金に注目する国内外のマイニング業者が、多数のマイニング工場を構えている。その結果、工場の周辺では電力需給のひっ迫により停電が頻発する事態が頻発。中国政府はマイニング事業に対する規制を強化しているが、こうした地下マイニングまでは対策しきれていないようだ。

 (文=青山大樹)

最終更新:2018/11/21 21:00
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